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ドライブマイカー

今年も、気が付けば下半期も半ばとなってきました。

北海道は、もう夜は寒いくらい。

秋の気配です。

今年2022年、いまのところホラー映画も含め、観てきた映画の中でお気に入りは、濱口 竜介監督の映画「ドライブマイカー」です。

「僕は、正しく傷つくべきだった。」

妻を亡くした主人公のセリフ。この映画のテーマのようにもなっています。

3時間以上の長い映画ですが、全編 後編、のような、、前振り、そして本題、、のような?? 過去と現在に時間が分かれた2部構成になっていて、長いとは全く感じませんでした。

個人的には、後編からの映画のテロップ(タイトルや俳優の名前)がとても気に入りました。

さて、本題の「僕は、正しく傷つくべきだった。」

少しネタバレですが、愛する妻を亡くした主人公の夫が、生きているときに向き合えなかった妻、、、というよりはむしろ、、、、自分と向き合えなかった言葉です。そして、同じような喪失感をもったドライバーの女性と瀬戸内海から北海道まで、ドライブをしちゃう話。。。そういうと、まったく語弊がありますが、そういう部分もあります。。。(もっと色々と素晴らしい内容ですよ!!!)

だけど私は、思ったのです。

もし、正しく傷ついていたら、、、こんないい話しにはならなかった!?

逆説的ですが、人生は、あの時の後悔が、時間がたっても消化できなくても、それは意外な形で大きく幅を広げ、人生のある時点で繋がることがあるということです。

そうでなければ、主人公は、あのドライバーの女の子に共感として出会うことはなかったわけですし、意外な形であの時の悲しみや自分の弱さを、受け入れることもなかったわけでしょうから。

喪失と再生。

人生の中で、傷つくことは逃れられない。

でも再生は、意外な形で、人生に訪れるのかもしれません。

映像としても、日本がとても美しく素晴らしかったです。

映画ってホントいいですね~。

そしてドライブしたくなる映画でした。

お勧めです。


星シリーズの絵を又描き始めました。

これは水彩画です。

映画「ドライブマイカー」より、色が明るいかな。

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