コレクションの話 魅惑の薔薇の切手
子供のころ切手を水で剥がす方法を教わった。
いつの間にか忘れていた。
大人になってから切手への興味が復活したきっかけは、薔薇の切手だった。
使用済みの切手がラッピングやクラフトに使えると何かの記事で読んだ。
まとめて数十枚セットで販売されていて、切手初心者でも手軽に入手できる。というのをこの時初めて知った。
外国の薔薇の切手のパックを買ってみた。が届いたものはイメージと違った。修復不可能な加工をするのはもったいないと思った。
フレームに入れて飾って使うことにした。
よく見ると細かい文字で品種名が書いてあるものもある。
描かれた薔薇を鑑賞しつつ、名前を検索してみた。
上:SORAYA ソラヤ
ハイブリッドティー。イランの王妃の名前から?
下:CHRISTIAN DIOR クリスチャンディオール
ハイブリッドティー。オートクチュールデザイナーの名を冠したバラ。
ハイブリッドティーローズは四季咲き性で大輪の花をつける。小さなスペースにも ”映える” からか、切手にもよく描かれる。
上:CANINA ロサ カニナ
ヨーロッパ原産。イヌバラ。明るいピンク。
下:FOETIDA ロサ フェティダ
中近東原産。個性的な匂いがするらしい…。
本来は黄色。このオレンジ色は変種。
原種を描いているのは意外とあまり見かけない気がする。
正方形を斜めに使ったデザインも珍しくてお気に入り。
上:SUPER STAR 'TROPICANA' スーパースター トロピカーナ
ハイブリッドティー。朱赤。「トロピカーナ」はスーパースターの別名。
下:QUEEN ELIZABETH クイーンエリザベス
ハイブリッドティーまたはグランディフロラ。ピンク。エリザベス女王戴冠を記念して名付けられた。
なぜ青い葉?? アラブの切手には時々不思議なものがある…。
左:WENDY CUSSONS ウェンディカッソンズ
ハイブリッドティー。濃いピンク。ダマスクの香り。
右:MICHELE MEILLAND ミシェルメイアン
ハイブリッドティー。明るいピンク。ティーの香り。
どちらも、香りが漂ってきそうな美しい切手。
上:Pink Parfait ピンクパルフェ
フロリバンダ。花びらの外側はピンク、内側はオレンジ。
下:Blue Moon ブルームーン
ハイブリッドティー。青バラ。
配色、フォント、消印の星まで、すべてがかわいい。
左:Lady Rose レディローズ
ハイブリッドティー。朱赤。
右:Virgo ヴィルゴ
ハイブリッドティー。白バラ。Vilgoはおとめ座。
図鑑みたいなデザイン。集めて並べたくなる。
花のなかでは特に薔薇が好きで、たまに写真を撮りに行ったりする。
けれど、品種を見分けられるほど詳しくはない。本で読んでも覚えられない。
薔薇の品種は数万種以上存在し、しかも毎年新品種が生み出されていると聞く。
その全てを把握するのは無理でも、いくつか名前を覚えておけば、次にどこかの薔薇園で出会ったときにこれがあの切手の…と思い出せるかもしれない。
※でも名前を知らなくても薔薇を撮るのは楽しい
※正方形のフレームは切手を飾るのに便利
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