柔らかい言葉と生きていたい
父親は割と口が大きいタイプでした。
やれ、自分は〇〇宮と友達だ、やれ実は裏から皇居に入れる、やれ、実は軍人だ、
大人になればこれらのことは大したことないうそだとわかるのに、特に小学校の低学年ごろは、大好きな父が人とは少し違う偉い人であり、うちは偉い家だということをちょっと誇りに思ったりするのです。
身長が小さかったから、子供ながらに男の子に泣かされたりすることもあって。そういうときに内心で「あんな下劣な奴らとは家が違うし」と思うことは、私にとっては結構大切なことだったのだと