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マルハボロの映画MURMUR③『元祖B級パニックホラー』

今回もやってきました、マルハボロの映画MURMURマーマー
風の囁くようなざわめき程度の映画レビュー。よければ暇つぶしに如何でしょうか(*´▽`*)

さて、今回の映画はこちら!

『昆虫怪獣の襲来(1957)』

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なんかね、プライムにあったんですよ。
このwikiすらないような超絶古い白黒映画が!!

いや別に白黒映画がダメとかそういうことを言うわけではないんですが、せっかくの怪獣映画なのでどんなもんかな~~~と興味本位で見てみたわけですね。

いや普通にそこそこ面白かった。

なんというか、時代的には『ゴジラ(1954)』の3年後『原始怪獣現る(1953)』から4年後という時代ではあるので当然細かい整合性やら、大量の黒人荷物持ちとか、今現在で言ったら到底撮影が出来そうにない要素やらなんやらはてんこ盛りなんですが、ながら見したわたしですら後のB級パニックホラー映画の元祖と言えるだけの要素を散見しましたので。
以下その要素を内容ぼかしつつ抜粋します。

・よくわからない実験で何らかの動物が巨大化。
・巨大化した動物が都合よくどっかに落ちて被害拡大。責任取る為に科学者その他が派遣される。
・巨大怪獣だけど元の生物としての要素は持っているので普通に増えたり弱点が共通してたりする。

などなど。
もうこれ見るだけでもいわゆるアニマルパニックホラーというか、モンスターパニックホラー路線としては原初と言っても過言ではないんじゃないでしょうか。まあこの辺はそもそもわたしが大して詳しくないので、探せばそれぞれの要素を使った映画はあるのかもしれませんが、暇つぶしに見てるサメ映画とかモンスター映画と似たような要素を持ってる白黒映画を見たのはさすがに初めてでしたよええ。

あらすじ

人類は宇宙へ行ったらどうなるのか。米国の科学者である主人公らは、様々な動物や昆虫を乗せたロケットを宇宙へと発射し、戻ってきた彼らのその後の状態を観察するという実験を繰り返していた。
しかしある時スズメバチを載せたロケットだけが行方不明になり、やがてそのロケットはアフリカへと落ちたことが判明する。そして……そこから現れたのはもはやただのスズメバチではなかった。ゾウやキリン、果てはライオンまでをも襲う巨大怪獣と化した昆虫怪獣だったのである!!!

というわけで今回はネタバレもします
     ※閲覧注意※




総評としては☆4です。そもそも撮影技術も特撮技法も原初も原初。アメリカだって戦後金があったかというとそうではない時代。そんな中シンプルなはめ込み合成と巨大なアニマトロニクスを使った怪獣としてのスズメバチは中々に迫力と見どころがあったと言っていいでしょう。
やや冗長なセリフ回しやその他も、一部では内容が科学に傾倒した時代に対するメッセージ性などが含まれていたりと、どこかゴジラを意識させたものを思わせます。
山からニュッと顔出したりとかまんまな演出ありますしね!!

本編はアフリカで起きた事件を新聞で知った科学者の主人公がアフリカへと訪れる辺りもしっかり描かれるんですが、この過程がまさかの徒歩なんですよ。それも字幕が間違ってなければ片道650キロとかいう頭おかしい距離。なお主人公は途中で倒れます。そりゃそうだよ!!
あと巨大スズメバチさんの毒が中々厄介で、毒針刺されたライオンが浸かった水を飲むと普通に毒が回って即死します。どうでもいいけどそんなにプスプス刺していいのかお前って気はしましたね。
まあ当然肉食なので定期的に食われます。主に黒人さんが。白人さんも死にますが、この辺は敢えてそのシーンが描かれないところに時代を感じたり。

さて、そんな巨大スズメバチ。何やら火山を疑似的な巣として改造しせっせと増えようとしていたわけですが、最終的には噴火した火山と運命を共にし、どこか悲鳴のような声を上げながら焼かれていきます。

この辺の悲哀なんかは、人間によってその運命を歪められたゴジラリスペクトを感じるラストでしたね。というか、ゴジラ好きな人なら案外普通に見れるし見たことあるのかもしれません。

おまけ

ちなみに昨日も、実はながらで映画を見ております。

吸血鬼と戦うティーンエイジャー映画『ブラック・アズ・ナイト

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えー、それでですね。申し訳ないんですがこの映画に関してはノーコメントで。
なんというか、うん、年齢によっては楽しめるん、じゃない……?っていう。

別に意図してないのに、なんだか二日連続で人種問題を意識するような映画を見てしまったマルハボロでした。

それではまた次回、わたしにとって未知の映画レビューでお会いしましょう(∩´∀`)∩

え、考察? そ、それはもう少し待つのじゃ……(笑)


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