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道路がここだけ大きくズレている 浪江町『請戸持平』

地元の人の案内のもと、福島県浪江町の請戸持平を行く。「面白いものがありますよ」というので、国道6号線から少し脇にそれると、見えるのは、普通の道路だ。ここです。と、その人は言う。

よくみると、道路の先の中央線がズレている。何かの目の錯覚かと思ったけれど、どうやらアスファルトごと地面が移動しているようだ。

東日本大震災の際、ここの場所だけ横に大きく断裂したのだ。地質学的には非常に稀なケースで、この現象を調査するために、多くの地質学者がここに調査に来ているそうだ。

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当たり前だけれども、わかったつもりでいても、近くに行ってみると、様々なものが目に入ってくる。

その場所を実際に訪れることは、自分の視点を多面化してくれるものだ。それは良い悪いでは判断できない、複雑で豊かなものを自分の中に溜めていくことでもある。僕がその場所へ行こうと思う理由は、そこにあるのだと思う。

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