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第一章 淋しがり屋本日開店 by秋野泣虫

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秋野泣虫とは2007年に他界した私の父親であり、詩人を夢みてました。 残していった詩集をずっと手元に置いておりましたが、少しでも多くの人に見てもらうことが父親が望んでいたことだと… もっと読む
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記事一覧

㊷ぼくは心の旅に出る

ぼくの真っ赤に燃えた 君への想い

届け! あの大空の彼方まで

ぼくの永遠に変わらぬ 君への愛

届け! あの地平線の彼方まで

今 解き放した君への想い 君への愛

結末を探しに ぼくは心の旅に出る

㊶暮秋の風は冷たくて

暮秋の風 酔いをさますには少し冷たい

この季節 ぼくも夜空も物悲しい

希望に向かう出逢いもあれば

絶望に向かう出逢いもある

この道は どこに続くのか解らない?

あてもなく 今夜もぼくは酒に酔う

㊵いじわるな雨

絶え間なく降る雨も

いつかはきっと止むだろう

急に君に逢いたくなった

雨が止んだら逢いに行こう!

そして「結婚しよう」って言おう!

しかし? 来る日も来る日も雨は…

㊴まだ見ぬ君

昨日のぼくは もういない

昨日のぼくは まだいない

今日もぼくしか いなかった

昨日も君は いなかった

明日も君は いないだろう

ひとりぼっちは もう飽きた

㊳退屈な休日

時々逢いたい 毎日逢いたい

あきられたら困るから時々がいい

どこで逢いたい?

春の高原 夏の湖

秋の公園 冬の海…。

ぼくは君の部屋がいい

エプロン姿の君を見て

いろ~んな想像してみたい

㊲初夏の想い出

アカシアの葉に雨の雫

初夏の日陽射しを いっぱい浴びて

真珠のように 輝いている

白い花と甘い香り

この季節 いつも君を想い出す

㊱ぼくってなあ~に

やさしすぎるって 叱られた

冷たすぎるって 嫌われた

「ありがとう」って サヨナラ言われ

「ごめんね」って 君はうつむいた

ぼくってなあ~に

㉟淋しがりやの風が吹く

心のすき間に 風が吹く

淋しがりやの風が吹く

「昔のようには戻れない」

君に言われたあの日から

ぼくの心に風が吹く

淋しがりやの風が吹く

㉞心の傘が開かない

突然雨が降って来た

心の傘が開かない

ぼくの心が暗いから?

君がぼくを愛していても

心の傘が開かない

ぼくの心が暗いから?

君が涙を流していても

心の傘が開かない

ぼくの心が暗いから?

㉝春風に乗って

春を待っていた いつもと同じ朝のこと

突然の電話 なが~い 一日のはじまり

春が来た いつもと同じ朝のこと

君は春の風に乗り

海の見える丘に行く

時間が止まり そのままで

いつもの笑顔 そのままで

㉜桜の下で眠らせて

淋しいときに お酒を飲むと

淋しい思いが また 淋しい

悲しいときに お酒を飲むと

悲しい思いが また 悲しい

嫌いになれない どうしても

約束したから 約束したのに

今夜は 桜の下で眠らせて

㉛春を抱きしめたい

春風に吹かれるのが好き

春の匂いが好き

春の足音が好き

春の気配を感じると

君が尋ねて来るような

逢えなくなっても そんな気がする

㉚ぼくの願い

君が知らない街で 幸せになってくれたら

ぼくは幸せ

君が知らない街で 辛い想いをしていたら

ぼくは その想いを強く強く抱きしめる

ぼくの願いは 君と同じ空の下

㉙ぼくの心を美しく

愛する心美しい

ぼくが君を愛する前に

ぼくの心を美しく

汚れた心で愛したら

過去の淋しさくり返す