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東海自然歩道を歩く 1 高尾山口〜西野々

高尾山口駅を下車し登山口へと向かう。早朝なので人はまばらだ。東海自然歩道の起点の標柱があるはずなので探す。「あった‼︎」だいぶ古めかしくなっているけれど立派な標柱。さーてスタート。

東海自然歩道の起点

昨夜までの雨の名残りでうっすらとガスがかかっている。鬱蒼とした大木の森の風情だ。一番メジャーな一号路は昼間はひとでいっぱいなのだろうが、なんといっても雨上がりの早朝。うっすらとガスがかかった静謐な雰囲気。そういえば前回この道を歩いたのはムササビを見にナイトハイクしたときだっけ。などと思いだしながら、変わった形をした蛸杉を見たり、なぜかそこにある蛸供養碑を見たり、ゆっくりと歩く。薬王院の山門をくぐり、ひと登りして、まだ人もまばらな山頂に到着した。こんな静かな山ならまた来たいな。

山頂から歩きやすい道をたどると小仏城山。茶屋もまだ朝早いので誰もいない。

ここから相模湖に下る。東京都のセクションが終わって神奈川県へ。相模川は弁天橋で渡る。このあたりの風景はにぎやかな相模湖とはちょっと違って静かだ。対岸に渡りしばらく舗装路を歩くと、嵐山への登山口。

ひと登りして山頂に到着。景色もいいはずなのだけど、今日はいまひとつぼんやりした感じ。下りは、麓に近づくと「さがみ湖プレジャーフォレスト」の隅を歩くようになった。ショーの開始のアナウンスやショーのマイクの音が聞こえる。なんだか公園の隅っこを歩いているみたいでちょっと居心地が悪い。

今度は石老山へ。住宅地を歩くので間違わないように注意して歩く。意外に登山口につくまでで迷ったりすることが多いので…。でもわりとしっかりと東海自然歩道の道標が設置されていて大丈夫だった。石老山にはいろいろと云われのある巨石がたくさん登山道沿いにあって、神奈川にもこんなところがあるんだなと感心しながら歩いた。


石老山から篠原へ下る。篠原は毎年5月におこなわれる藤野の陶器市の会場のひとつになっていて、そのときに訪れたばかり。廃校を利用した篠原の里という宿泊施設もあったりする。そのときはたくさんの人でにぎわっていて、出店していたお店で食事したりして楽しんだ。今日は静かな里の雰囲気。

次の石砂山は神奈川県でもギフチョウが生息している場所として有名なので、ギフチョウを探しに訪れたことがある。そんなことを考えながらのんびり歩いていると登山口についた。

登山口にはなんと「山ヒル注意」の看板。「しまった、ぜんぜん警戒してなかった…」大丈夫かなと思いながら山道に入ると、さっそく足についている。まったく用心していなかったので、今日の足元は、ローカットのシューズにショート丈ソックス。格好の餌食だ。ダッシュ! のんびりしたハイクが一転してトレイルランになった。それでも靴についてくるのでときどき落としながら走る。山頂のベンチの上で一息ついて、下りもダッシュ。舗装道路にたどりついたときは心底ほっとした。何箇所かはやられてしまったので、薬塗ったりして今日のゴールの西野々のバス停に向かった。

(2023年6月)

今回は最後が慌ただしくなってしまいましたが(ダッシュしたので写真もなし)、高尾山から弁天橋で相模湖を渡り、嵐山、巨岩の石老山、篠原の里、石砂山ととても変化に富んでいて楽しいコースでした。あとで調べたら、石老山や石砂山には山ヒルがいるということでしたので(確かに…)、冬場に歩くのがよいと思います。スプリングエフェメラルの早春なら山ヒルは大丈夫なのかな。それならば、花やギフチョウを楽しみながら歩けるのかな? 書いていて、また季節を変えて歩きたくなりました。

データ

高尾山口駅(6:30)-高尾山(7:45)-城山(8:45)-千木良登山口(9:15)-弁天橋(9:30)-嵐山(10:00)-石老山(13:15)-篠原の里(14:00)-石砂山(14:45)-西野々バス停(15:45)




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