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主役、ふなみずけいこ。 ステージは、人生。〜ふなみずけいこさん〜

私が感じたあなたの魅力を切り取り綴る shutter

この企画は、あそゆかがご依頼者様と対談、感じた魅力をあそゆか視点で遠慮なく書かせていただくというもの。2021年は100人の人の魅力を切り取る「100人ライティング」にただいま挑戦中です。

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自分が一番輝けるステージはどこだろう。

そんなことを考えたことはありますか?

あなたにとってのそれは、どこでしょうか。


今回のshutterは、シンガーとして生きる道を模索し続け、そしてまたコーチとして、セラピストとして、ご自身の人生の道を進んできたお方

ふなみずけいこさんを、あそゆか視点で切り取り、綴らせていただきます。

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私がけいこさんに初めて会ったのは、とあるコーチングスクールでした。

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コミュニケーションのプロとして、親子コミュニケーションや、大人へのコミュニケーションを豊かにするためのコーチングを学んだ場所の、いわば同期的存在で。

協会がこれから拡大していく、まさに初期の段階に出会った私たちは、コーチ仲間としても距離が近くて、協会の成長期の中でいろんな体験をさせてもらいました。そうしてその中で、たくさんの「自分自身と、大切なひとと、そして、人生との向き合い方」を教わって。そのたくさんのコーチ仲間の中でも、けいこさんは目立つ存在。(バナナ、着てるしね。このパーティーでは、黄色いものを身につけるという、ドレスコードがありました。w)

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(もう、3年半前の2人。若い・・・・)


娘同士も同い年で、それもまた親近感。数ヶ月に一度、近況を報告しあったり、時にはおうちで一緒にごはんを食べたり。


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当時から、コーチングと関わる時、けいこさんと私自身のことを思うとき、私はなぜかいつも、大学教授から授かった言葉をふと思い出していて。

社会心理学の教授の言葉で


カウンセラーや心理士になりたいと言う人はね、実はその人自身に一番心理学が必要なんだよ。


誰かを癒したいと思う、その人にこそ、癒しが必要だ、というたとえ。

学生時代、私は「どうして同じ人間でもこんなに幸福度に違いがあるのか」と言うこと、そして、境遇は選べないことへの理不尽さをどこかで感じていて、だからこそそれを理解したい、納得したい、人をわかりたい、という思いがあって心理学を専攻。臨床心理学を学び、カウンセラーになろうかな、そんなことを考えていたのだけれど、そんな時にもらったのが、上の教授からの言葉でした。

この言葉は私の心に深く深く残り(そして心理職に就くことはやめ)

これ以来、

誰かに言いたい言葉は自分に言いたいことであり

人にしたいと思うものほど

自分が必要なものなのかもしれない

もっと言うと

「ねぇ、わたし、自分から、目を逸らしてない??!」

そう思うようになり、

いつも何処かで自分の言動を振り返るようになりました。

私の言動は、本当は誰のためにしているのだろうか、と。


だから、コーチングを学び、コミュニケーションのプロとして、「誰かにコーチとして関わり、コーチングを提供して、その人の幸せに寄与したい」そう思っている私こそに、コーチングが必要で、コーチのような存在が必要、と言うより、そんな存在を私は求めているのかもしれないなと


人生に答えを見つけたくて迷っているのは

クライアントより他の誰より、私かもしれない


そんなことをいつもどこかで思い、私はどうしたいのか、といつも問いかけていたのでした。


そんな自分の状態もわかっていて、そして、カッコ悪いんですよね。そんな自分が。

かっこよく素敵に生きたいのに、実は自分に自信がなくて、でも、それすら認めたくなくて、自分に必要な存在の姿(コーチ)になろうとしちゃう。わたしは、誰かに何かを「渡せる方の人間だ」「決して弱くなんかない」そうしてそんな、着ぐるみ着た自分で、もっともらしく、誰かに関わろうとしてしまう。  

どこかでそんな自分の弱さを薄々感じながら、それでも、それでも、私は、こんな私でも、誰かの力になれる、役に立てる存在になりたくて、そして、その気持ちも、決して嘘じゃなくて

なりたい自分と弱いわたしの狭間、

向き合うべく自分自身と関わり合いたい他者との狭間で

私は、コーチとして生きる(実際は「生きたい」)自分を握りしめていたような、そんな気がします。


けいこさんは、どうだったんだろう?



歌手になりたい。


ずっと、ステージに上がって、スポットライトを浴びることを夢見て、一度はシンガーとしてその舞台に立った、けいこさん。

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私はその頃のけいこさんを知らないけれど、憧れた世界で目の当たりにしたものは、憧れの光だけはもちろんなく、きっとさまざまなる、現実も影も、見たことだろうと、

輝かしい夢の世界を見上げる後ろで、現実を前に打ちのめされたことも


それは折に触れてふとこぼす彼女の言葉から、想像されて。

でも

だからこそ選択した道が、あの日から今日に、続いている。 

シンガーとして生きたかったけいこさんを抱きこんで

ふなみずけいことして歩んだ道。


セラピストとして17年、この5年は自宅サロンオーナーとして、ご自身のメソッドを作り上げ、


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2年前にはプライベートサロンオーナーへ。

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コーチとして、親子コミュニケーションから企業研修までさまざまな業種、分野にコーチングを届けるべく進まれ

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そして、3人のお子さんのお母さんとしての、道。

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全て丸め込んで生きる、ふなみずけいこの、時間。


でも、ずっと、

諦めきれず、だけども突き進みきれず、

それでも、歌が好きで

もしかしたら

「いつかきっと叶う夢」として持っていたかったのかもしれない

歌手としてステージに立ち、スポットライトよりもアツい喝采を浴びる

シンガーのとしての、唯一にしてもっとも高みにいるだろう自分の姿を。

なんて言ったら、酷かなぁ。

でもそんなことを、感じていたよ。


夢を語るけいこさんも

歌手でありたいと思う気持ちも

現実を生きるけいこさんも

そのはざまを行ったり来たりしながら

コーチングとともにたくさんご自身に問いかけながら

今目の前を、模索しながら一生懸命生きていることを私は感じていたし

それでも本当のわたしは、シンガーでありたい

この夢は諦めきれない、というその思いを

抱いているだろうことも感じていたし


そしてまた私も

けいこさんと出会ってもう、、、7年!

いろんな時を経て

わたしが出会ったコーチングは本当に好きだったし

今でも大好きで、折に触れて、代表から受け取った言葉

テキストの中の問い、読んだ本のフレーズや

そこから伝わってくる、あたたかな温度

ともに学んだ人たちの曇りない笑顔

重ねた時と、今のご活躍

何度も何度も思い出す中で


わたしはずっと、何者かになりたくて

それは、誰かよりも、秀でているものでありたくて

例えて言うなら

成績で一番をとってみんなにすごいなと言われるようなもの

そう、まさに

特別なスポットライトを浴びたくて

言うなれば

人生の勝者なのだと


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そう、きっと

ずっと、ステージの真ん中、に

認められ、賞賛されたくて

そこに立ちたいんだと


ステージを目指しているようで

ずっと、何かと格闘していたような、気がします。


「わたしはやればできるんだから」なんて言って。

でもそれをやらない自分がいるのもわかっていて

コーチング的には・・・なんて。

そんな言葉も、けいこさんとたくさんかわしたよね。笑


輝かしいわたし、スポットライトを浴びるはずのステージではなく

「自分自身」と言うリングの中で

見えない、見たくない自分とシャードボクシングずっとしてたのかも、しれないね。


違う違う、わたしは、こんなはずじゃない、もっと、行きたい高みがある、なんて。


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でもその実、そんな自分に感じる弱さや違和感は

お互いきっと、わかっていたよね。


コーチングに出会ってからのこの5年は

互いに

コーチングとともに

そんな自分自身との和解を深めた時間だったのではないかなぁって

わたしはそんな気がしています。


本当に目指したいもの 大切にしたいものは なんなのか


立ちたいと渇望するステージ

本当に立ちたいと願う場所

今いる、

自分が選んできている、場所。

わたしの世界

渇望する世界と裏腹の、日常


わたしは、どうしたいんだろう

そして本当の現在地はどこなんだろうって

目の前の日々を、生きながら、問いかけ続けていたんじゃないかな。


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けいこさんとは互いに、それぞれの地で生きながら

そんな時間を歩んでいたのではないかなって

思うのです。


そしてけいこさんが、憧れるステージ、願ってやまないステージがあると

いつも話してくれるからこそ、

私も自分に問いかけられていたのだろうと思います。


私が求めるステージは、どこなんだろう。って。



私たち、きっと、求めて、そして探してたね。笑


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そんな風に、見てしまっているのは、わたしだけでしょうか。

どうかなぁ。


そんな日々を経た先で


私が生きたいステージ、世界はどこなのか


けいこさんとの時間の中で、この問いをもち続けていたからこそ、


わたしは

コーチになりたいんじゃなくて

自分の日々に、わたし自身に

この毎日に、ただただ、コーチングを生かして

今この日常を生きて行きたい


何者かになろうとするよりも

日々の、目の前の日常が、好きで大切なんだと

その日々をただただ、好きな人やものに囲まれて生きていたいんだなと

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認められるためでもなく

何かの肩書きで先陣を切る先駆者になるのでもなく

その業界のすごい人になるでもなく。

日々を、好きで大切な人ともに、大切なものに囲まれて心地よく。

そして

独り立ちの日が近づいてきた、

娘たちとの親子の時間を、大切にしたい

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注目されるスポットライトが当たるステージより、

あたたかなひだまりの下で生きていきたい

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それこそが、わたしの望みだったんだなぁと。

それに気がつくことができました。

だから、コーチの資格更新をするのを、やめました。

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不思議なもので、コーチの資格を手放してからの方が

コーチングをいかせている、そんな気がします。


私は、コーチングを仕事にする世界から一線を引いたけど

けいこさんは、ずっと、コーチングとともに進むことを選び続けて。


コーチングで誰に何を届けられるんだろう

どんな世界に貢献できるんだろう。

アーティストの世界にコーチングを届けたい、

子どもたち、、、キャリア形成の最中にいる人にも届けたい

そうして、ずっと、コーチングの道を歩み続けましたね。

もちろん、今も。

何より、自分自身との向き合いをやめないために、そして、私たちにコーチングを授けてくれた、協会の代表、その生き方を、これからの進化を、見てゆきたい、と。

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自分として生きていきたい気持ちと

誰かのために力になれる自分としていきたい気持ち

その両方の気持ちを

揺らぎながらも逃げることなく感じ続け、そのための道を進み続けたけいこさんは、私から見たら、眩しくも、あって。

けいこさんがいつか喜びとともに

ここが私のステージだった、と心から感じるその場所はどこなんだろう

そんなことを思っていました。


それから、コロナの世界になってしまって、

けいこさんとは随分合わないままに日が過ぎていったけれど。

今回、このshutterのご依頼をいただいて、久々にお会いしたけいこさん。

娘さんも一緒に来てくださって。

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今まで会ってきたけいこさんの中で

一番穏やかでまろやかなお顔をされた日でした。


あの日の空気感は、いつ何度思い出しても、心を温めてくれるもの。

それまでの私たちの会話は、コーチングの話や生き方の話をしているようで

その実いつも、

「今ここにない何か」のためにしていたような気がするけれど

あの日の会話は、そうじゃなかった


今ここまでにあったものや

今ここにある幸せのあたたかみをじっくりと感じるようなもので


そしてまた


ずっと、

シンガーであり、

そしてコーチとしてのあり方を追い求めてきたけいこさんが


我が子との時間をどこまでも愛しんでいる姿でした。


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美容師の卵の娘さんにメイクをしてもらって

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娘さんもとっても嬉しそうで

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娘さんがヘアを整えてくれる時の、満たされ顔。

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もしかしたらこれは

わたしのとっても独りよがりな捉え方かもしれないけれど

このshutterがありがたいことに「わたしが感じたままに綴る」だから書かせていただくならば


今までわたしが見てきたけいこさんの中で

いちばん、自分と戦ってない姿

だったなぁと


このひとときを共にして心に浮かんだ言葉は


青い鳥はやっぱり目の前なんだなぁ


っていうこと。


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我が子がこんなにも成長したこと。未来に向かって進んでいる、その道。

彼氏や恋の話。こうしてメイクしてくれることの照れと喜び。

その全部が、とっても嬉しそうで、幸せそうで


これまで重ねてきたどの時間よりも

安堵と満ちていくものが溢れていた時間だったなぁと


シンガーになりたくて、その道が忘れられなくて、やっぱり憧れの世界の舞台を見上げながらも、実際の自分の目の前の生活との間で葛藤し続けてきたこと

整体でお客様の不調を整える、セラピストとして突き詰め進んだ日々、サロンオーナーとなって、ビジネスパートナーともであい、暖簾分けまでするようになったこと。

コーチングに出会って、その道を深め進んでいきたいと思うけいこさん

ユニークなご家族の関係性。育ちゆく我が子との関わりの中でも、コーチングとともにベストな選択を見守れる母親になりたいと願ってきたこと。

時には私にカラオケで発声方法を教えてくれたりして、その時の「歌手としてのけいこの顔」のキリッとした表情は今でも覚えているし、少しのコツで声って腹から出るんだと体感したことも、歌手としてのけいこさんのプロの顔を見た気がするし

現実もあるけど目に見えないもの・・・スピリチュアル?いろんな世界があって、そのどっちも感じてみて繋いでいきたいっていう、そうねー、そんなこと話すけいこさんこそが、そういう世界はあるはあるとしても、やっぱり、現実に足をつける錨が必要そうだったこと(お互いにね。w)


いろんなけいこさんを見てきたし

いろんなけいこさんの声を話を聞いてきたけれど


やっぱりあの日に叶う、安らぎや喜びに満ちた時間はなかったよなぁって

繰り返し思うのです。


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だから


私たちはこれまでにたくさんの世界の可能性を探しては

こんな世界にも行ける

あんな世界だってある

歌の世界だって行ける、いきたい私だっている

いろんな世界を見上げて、遠くを見つめてきたけれど


今この私たちの日常に最も近く深く根付いている

我が子、ファミリーの時間というものこそが

青い鳥であったとしたならば


ここを真ん中にして人生をもう一度デザインして行ったら


私たちが探していたステージが

もっと違う形で、思いがけないギフトになってもたらされるんじゃないか


私は今そんなことを感じていたりします。


うまく言えないけれども。

なんか、ここ、な気がする、の感覚だけれども。


けいこさんの歌が届く世界が

憧れだったステージとはもしかしたら違うかもしれない

でも、のびのびとしてあなたの声が響き届く世界が、ステージが

あるような気がしてなりません。

そしてその歌声こそを、私は聴きたいな、なんて。


これは私の感じたまま、のこと。

だからどうなるかな。^^


でも、あの日のこの穏やかなる笑顔の中に

けいこさんの「たいせつ」が

たくさん詰まっているんだろうなーって

そんなことを思ったのでした。


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何者かについなろうとするけれど、大丈夫、あなたはもう立派な主役です。

ふなみずけいこ、という存在として、いつだって、人生のステージのど真ん中に、いた。

それはきっと、これまでもこれからも、変わらない。


追い求めることなくもうそこにあるステージで

これからも・・・・


お互い、行ったり来たり、あーじゃこーじゃ行ったり

道を歩んだり踏み外したりしながら

進んでいきましょう。


そして、私は、そうだなー


けいこさんの鼻歌が聴きたいな。


きっとね、私の鼻歌と全然違うと思うの。美しい鼻歌なんだろうな。

できることなら・・・

THE ROSE がいいな。^^

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Some say love it is a river
誰かがいう 愛は川のようだ

That drowns the tender reed
柔らかに生きる葦さえも沈めてしまう

Some say love it is a razor
誰かがいう 愛は鋭い刃なのだ

That leaves your soul to bleed
魂は傷つき血を流すのだと

Some say love it is a hunger
誰かがいう 愛は飢えのようなものだ

And endless aching need
永遠に満たされることのない苦しみだと

I say love it is a flower
私はいう 愛とは花

And you its only seed
あなたはその種のひとつなのだ

It's the heart, afraid of breaking
心が傷つくことを恐れているから

That never learns to dance
いつまでも踊ることができないでいる

It's the dream, afraid of waking
夢から覚めることを恐れているから

That never takes the chance
いつまでもチャンスを掴めずにいる

It's the one who won't be taken
誰かに奪われると思っているから

Who cannot seem to give
誰にも与えられずにいる

And the soul, afraid of dying
死ぬことを恐れるその心は

That never learns to live
生きる意味を見つけられずにいる

When the night has been too lonely
一人きりのとても長い夜

And the road has been too long
そして、あまりにも長すぎる道

And you think that love is only
そんな時あなたは思うだろう

For the lucky and the strong
愛とは運や力を持った者の為にあるのだと

Just remember in the winter
けれど思い出して

Far beneath the bitter snows
凍えるような冬の雪の下でも

Lies the seed that with the sun's love
種は太陽の愛を浴び

In the spring becomes the rose
やがて訪れるだろう春に薔薇という名の花を咲かせるのだと


誰かに伝えるために書いているようで、けいこさんへのラブレターみたいになってしまいましたが、今回のshutterは、以上です。


来月、また親子でお泊まり会だものね。^^

楽しみにしています。




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