見出し画像

任務完了

旧正月の連休が終わった。
例年大晦日からお休みなのだが、
今年は大晦日の前日から祝日だった。

旧正月と言えば、毎日食べて食べて食べまくるという印象。
普段は会わない親戚と一緒にご飯を食べたりして過ごす。

子供ができる前はご飯を食べた後もお茶を飲んでお話したりして、ゆったり過ごすことができていた。
しかし子供ができてからというもの、普段と変わらず子供の世話をしなければいけない一方、外食に行ったり親戚の訪問を受けたりとバタバタして過ごさねばならず、旧正月は普段より忙しい休日となってしまった。
今年は子供が二人になり、特にゆっくりしていられなかった。
来年は子供二人も少しは大きくなり、旧正月ムードを楽しめるのではないかと期待している。

いつからが旧正月か

旧正月の元旦は旧暦の1月1日であるため、毎年旧正月が何月何日からなのかは変動する。
基本は大晦日から旧暦1月5日までが休みである。
今年は大晦日の前日から休みで、休みが1日増えた。

旧正月が近づくと、ご近所さんに会った際、まだ年も明けていないのに、「新年快樂[xīnnián kuàilè](明けましておめでとうの意)」と挨拶する。
日本語のように「良いお年を」を意味する言葉がないからだろうか。
この言葉を聞くようになると、旧正月だなぁと実感する。

暦的には、大晦日からが旧正月と言って良いと思うが、気持ち的にはもっと前から旧正月が始まっている。
そんな感じだ。

習慣として、大晦日〜元旦は旦那の家族と過ごし、1月2日に妻の実家に帰るというのが、大体のところであろう。
嫁いでいった娘に対し、1月2日までは、実家の敷居は跨がせないという年配者もいる。
なので、これは慣習と言うべきなのか。

旧暦との距離

日本だと旧暦でカレンダーを見る人は限られていると思うが、台湾だとカレンダーには必ず旧暦が書かれているし、そういう意味では旧暦との距離は台湾人の方が近い。

年配者だと、旧暦に沿って必ず仏壇にお供え物をしたり、拝んだり、廟[miào](神様がまつられている場所。日本だとお寺や神社のような感覚?)に行ったりする。
頻繁に爆竹も鳴らす。

継承者

前述したお供え物は、どういう時に何をお供え物とするかが決まっていて、自分で料理する人もいれば、外で買う人もいる。
私は義母から、お供え物はどうするかとか教わったことはなく、義母も強要しない。
私が外国人だからというのもあるだろうが、こういう風にお参りするのも自分の代で終わりだと言っているから、学んでほしいとも思っていないのだろう。
旦那も、自分はこういう面倒なことはしたくないと言っている始末‥‥‥

なので、このお参りという“儀式”は、私の代までは継承されないと思う。
こうやって、昔の習慣とか文化とかは消えていくのだなと、なんとも悲しい気持ちになる。

最後に

日本人も先祖を祀る習慣があるので、お参りに行くこと自体は苦に思わない。
やはり、機会を見つけてお供え物の準備の仕方等を教わってみることにしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?