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選んだのは台湾人

旦那は私より7つ年上、6月生まれの双子座でB型である。
中高と女子校に通っていた私は、彼氏なんぞに縁はなかった。
大学に入ってからもそうだ。
漠然と、大学卒業後はバリバリ働いていわゆるキャリアウーマンになって、結婚もせずに独り身を謳歌するものだと思っていた。
結婚願望もなかった。

旦那との出会い

旦那とは大学3年の時に交換留学で行った台湾で知り合った。
留学生向けに大学が主催したホームステイプログラムに参加した際、ステイ先の友人の従兄弟として現れたのが旦那である。あの年の旧正月は確か1月中旬だった。
旧正月では、親戚等色々な人とご飯を食べるので、一緒にご飯を食べたり、車で遊びにも連れて行ってくれた。
ホームステイ最終日、旦那とFacebookを交換してから、メッセージのやりとりが始まった。

旦那に惹かれる私

メッセージのやりとりが始まると、旦那の優しさが垣間見えた。
私の中国語能力が向上するように、単語単語にスペースを入れてメッセージをくれた。どこで区切られてるか分かりやすいし、辞書を引くのにも便利だった。
私の中国語能力を考慮して、なるべく簡単な単語でメッセージをしてくれた。
私が外国人だからといって英語でやり取りをしてくる人や、私の分からない単語を使って話したは良いが説明が面倒なので「分からないなら分からないでいいよ」と言ってくる人とは違っていた。

そんなこんなでメッセージは毎日続いていたが、2月に短い一時帰国をすることにした。しばしのお別れ。
さて交換留学も残り半分!と台湾に戻ってくる日、なんと旦那は空港まで迎えに来てくれた。その日は一緒に夜市に出かけた。
この辺で私は気がついた。“旦那、私のこと好きだな”と。

しかし思い返してみると、Facebookを教えてくれと言ったのは私だし、そのメッセージを最初まで遡って見てみると、私からメッセージを送っていた。
男性に「Facebook教えて」なんて言うの初めてだったが、ここで聞かないともう会えないかもと思ったら聞いていた。
だから、この時点で私はもう旦那に惹かれていたし、旦那のことが好きだったのかもしれない。

こういう感覚は不思議だ。

交際開始

交際が始まって、もっぱら問題だったのが、言語に関すること。私の中国語能力が乏しすぎて、コミュニケーションに支障が出ていた。旦那は英語が大の苦手、日本語なんてもっての外。
そこで旦那が考案したのが、紙に漢字を書くというもの。これが意外に良くて、言われると分からないけど漢字を見れば分かるという単語も多々。漢字圏に住む我々の特権ですな。
紙に書くことで、家に帰って復習もできるし、一石二鳥(?)。

結果、交際スタートから私の中国語能力はぐんぐん伸び、交換留学終了時には、日常会話は問題ない程になった。
ここは旦那に感謝。

遠距離恋愛から中距離恋愛へ

交換留学が終了して日本に帰ると、遠距離恋愛が始まった。ちょうどこの頃ラ○ンやカ○オトーク等が出てきて、遠距離恋愛へのハードルはかなり下がったかに思えた。
しかし、直接会えないとやはり色々想像してしまうし、毎日電話はしていたが、物足りなかった。(この頃義母は息子が日本人に騙されてると言っていたらしい‥‥)
遠距離恋愛をして寂しい寂しいと言っている悲劇のヒロインを演じれば少しは気分もましになるかと思ったが、自分自身そんなキャラではなかった。

遠距離恋愛中、学生の私が会いに行くことがほとんどであった。何とか1年半の遠距離恋愛を終え、私は生活の拠点を台湾へ移すこととなる。

しかし、元々は同棲すると約束していたのに、結局は職場が遠くなるという理由で、私は学校の近く、旦那は職場の近くに住み、中距離恋愛をすることとなった。(私は同棲するという言葉を信じて台湾へやってきたのに、いざ蓋を開けてみるとそうじゃなかった‥‥騙された気がして今でも根に持っている)

結婚へ

大学院の生活も落ち着いてきた頃、旦那にプロポーズされた。
その後しばらくして、同棲も始めた。
やっとこれからの将来図を思い描けるような気がした。
プロポーズから1年、日本にて身内だけで結婚式を挙げ、晴れて夫婦となった。
台湾の親戚とは、普通にご飯を食べるだけで終わり、誰からも「結婚おめでとう」と言われなかったのが今でも違和感として残っている。

出産

大学院の卒業を待たずして、第一子を妊娠した。
第一子が7ヶ月〜8ヶ月頃に第二子を妊娠し、出産。あっという間に2児の母となった。

旦那はと言うと、第二子妊娠後、定時で上がれる仕事場に異動した。
父親としての自覚はないと言い放つが、子供のお風呂は旦那が入れている。哺乳瓶を洗ってから消毒、子供の洗濯物を洗うことも旦那の役割である。
見た感じ、子供は結構好きなんじゃないかと思っている。よく動いてくれるなと思う。

私はと言うと、子供ができたことで、義父母との関わりが密になり、今まで同居だったが見えていなかった性格の不一致や生活習慣、衛生概念の違いに悩まされることになる。
それにより、旦那は日々私の愚痴を聞いて過ごしているもんだから、板挟みになっていて辛いらしい。申し訳ないが、仕方ない。それが自分の役割であると諦めてもらおう。

旦那本人も、両親とは別居したいらしいが、お金を貯めるために仕方なく同居を選んでいるんだとか。
同居する前は、合わないと思ったら別居していいよと言っていたのに、いざ別居したいと伝えると、子供ができたからどうのとか色々な理由を並べ拒否してきた。(これも約束が違うぞと根に持っている)

別居はいつ実現できるんだか‥‥‥

まとめ

私自身、結婚するとも思っていなかったし、結婚相手が外国人だなんて思いもしなかった。
きっと、少し(?)性格に難のある私は、旦那じゃなければ結婚できなかっただろうと思う反面、最初の頃の優しさに騙された!と思っている部分もある。

言ってることが前と違うのは騙してるわけじゃなくて、心変わりしやすい双子座の特徴だと言い張る旦那、早くその癖を直して欲しいものだ。

今だに時間感覚等、文化の違いに翻弄されているが、なんだかんだ私を好きでいてくれるんだなと感じるので、少しの不満は水に流そう。

それが私のパートナー、台湾人の旦那である。


#私のパートナー

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