履歴書

【走れワロス3】新卒採用ガチャ解説その2-1:ESガチャのスクリーニングかける3つのポイント

我輩は100何回落ちた猫である。名前は、もうある。ワロスである。

今回は大手を受ける学生にとっては最も厳しい壁として立ちはだかるES(エントリーシート)についてつらつらと書いていこうと思います。

ESに限らず、採用ガチャでは割と「就活語」というものが多数存在します(忖度ぅ〜)。なので、就活ではなんと日本語で書いてあるか(言われるか)よりも、その問いの項目を作った意図を考える方が優先度は高いです。僕はその「文字にはなってないけど本当に聞きたいこと」を「問いの振り仮名」と名付けました。

今回は100社落ちてその過程で聞いたいろんな人事の話を元にその問いの意図を解き明かしていこうと思います。

目次
・1°ESガチャで読者がスクリーニングかけるところ
ーー1°-1日本語文法力
ーー1°-2経歴
ーー1°-3可視化された実績


1°ESガチャで読者がスクリーニングかけるところ

簡単に言えばこのあたりです。もちろん会社によって異なることもありますが、概ねこれに終始すると思います。

①日本語文法力
②経歴(新卒なら学歴、転職なら会社歴)
③可視化された実績(TOEICを始めとするわかりやすく実力を測る検定なども含む)

え、中身は見ないの?という問いはあるでしょうが、内容に甲乙つけれるレベルにはESの段階では人となりは伝わりきらないと思います。僕も色んなES書いたことありますけど、書き方によっては「想定していた人物像と全然違うんだけどwww」って笑われたことすらありますからね。ここら辺の例示はまたあとでお見せます。

ではなぜESガチャでそこまで中身を重視しないのかと言えば話は簡単で、あくまでESガチャとは「足切り」だからです。社員は100人取れればいいから3万人も来る応募学生全員に会うなんて無理!そういう時に企業が使うのがこのESガチャです。そしてその足切りラインとは「うちの会社での日々の業務に支障をきたさないか」です。

ちなみに、そこまで大きな会社でなければ説明会とかを聞いた後にESを出すケースも多い為、テキトーに書けばいいというわけでもないです。なのでそれは2°以降で説明していきます。

ではまず、足切りという角度から上記の三つの項目をもう少し掘り下げて行きましょう。

1°-1日本語文法力

ここを見る理由は明確で「ビジネスマンの事務処理の多くはメールだから」です。よくホウレンソウと言いますが、会社とは組織で動いているために「いかに情報伝達をスムーズに進めるか」が業務効率化のキモと言えます。大きければ大きいほどこの作業の手間が膨大になります。メールを書く上で読みにくいものが多い人とは、一つのことをやり取りするにも通常のコミュニケーションが取れる人に比べて手間が一手間ふた手間増えます。これでは会社の生産性がガタ落ちしてしまうため、ここは案外重要なのです。

これに関しては結構面白いサイトがあるので紹介しておきます。

このシリーズ見ておけばいわゆる「ESかく上でやっちゃいけないこと」はほぼ網羅できます。なので詳細な説明はここでは基本的に省きます。身の回りの人にESを見せてみると結構動画と同じことしてると気づきますよ。

ちなみにこれは文法系ではないですが「結論から先に述べる」ことが望ましいとされています。というのも、繰り返しになりますが、ESを見る時間は10秒です。最初の一行が興味を引く簡潔な結論になっていなければ読んで(呼んで)くれる可能性はガクッと下がります。日本人はついつい物語調で「昔々あるところに〜」みたいな文章になってしまいがちなので、そこは意識しましょう。

1°-2経歴

この項目はなぜ見るのかと言えば、これも理由がシンプルで「少しでも優秀な学生に会える確率を上げたいから」です。ようはあちら側もガチャしてるんですよ。

こういうことを言うとすぐに「いや、大学生は学歴じゃない、何をしてきたかだ」とかおほざきになられるロマンチストがいますが、これには明確に反論できます。株式会社リンクアンドモチベーションの社長である小笹さんのニュースピックスの記事にこのようなものがありました。

いやあここまできちんと言い切っちゃうのは流石にジワジワきますね笑でも僕は基本的にこの立場を支持します。

確かに、Fラン大学の方であったり、なんなら中卒の方でも優秀な方はいっぱいいます。僕自身そのような優秀な人には何人もお会いしたことがありますが、皆本当に素晴らしい方々でした。ですが、「何%の確率で優秀な人が発掘できるかは学歴で判断できます」。では一つみなさんに問題を出しましょう。

問.あなたは今面接官です。目の前には5000人ずつの集団があります。一つは東大生5000人の集団、もう一つは某Fラン大学5000人の集団です。あなたはどちらかの集団の人しか一人一人チェックすることはできません。どっちに行きますか?

A.東大生
B.某Fラン大学

もちろんいろんな価値観をお持ちの方がいると思うのであなたが選んだ方の選択肢が正解です。ですが、僕は迷わず東大生の集団の方に行きます。理由は簡単、「東大生の方が会社に入れて役に立つまでの速度が速い可能性が高いから」です。

学歴フィルターとはこういうことです。優秀な人に学歴の貴賎はないが、大学内の優秀な人がいる確率に学歴の貴賎は確実に存在するのです(今回でいう優秀な人は「自分の会社内で売り上げを伸ばせる人」という想定であるとします)。ここら辺は数学の必要条件十分条件の話をわかっている人なら誰でも理解できると思います。


P:東大生である
Q:大学生である

この二つの事象を関連させる時、どのような論理関係なら必ず真であると言えるでしょうか。

答えはもちろん「東大生であるならば大学生である」ですよね(院生がどうとかそういう話で揚げ足取るのやめてください)。つまり何が言いたいかって、「事象の大小をきちんと考えろ」ってことですね。世の中にはこのように山ほど大小関係がある事象が転がっているため、何か問題を解決したい時などはその大小関係を元に事象や原因を分析していくとスムーズに行きます。


1°-3可視化された実績

このESガチャの読了時間は平均で10秒です。10秒で見れるものはそうおおくありませんが、「数字」は辛うじて追うことができます。その為、この人がどの規模感の集団で活躍していたのかをここから読み取ることができます。

なぜこのようなものを見るかと言うと、「【どのくらい】凄いやつなのか」が一発でわかるからです。検定やTOEICなどは万人に共通の指標であるためどのくらい凄いのかの共通認識がありますが、例えば「陸上の大会で優勝しました」みたいなレベルのローカルなものだとその凄みが伝わりにくいです。

これはガチャ対策の方ともかぶる話ではありますが、このすごさを伝えるためには「数字」を使うことが非常に有効です。

例:

・私はサークルの幹事長をしていました
・私は「1000人を率いる」サークルの幹事長をしていました

どっちの方が「こいつ強そう…」ってなりますか?少なくとも僕は後者の方が圧倒的に輝いて見えます。誰が見たって1000人を学生時代に率いるって凄いことだと思うでしょう。もちろんコンテキストに依存してその数値が高いと感じるか低いと感じるかは変わるので1000という数字自体にはさしたる破壊力はありません。しかし、学生のサークルの人数という相場を考えれば1000という数字は破格の多さでしょうとみんな考えるわけです。

まとめ
・ESを読む時間は10秒
・中身以上に文法!学歴!数字!


とりあえずESガチャの読者視点の話はここまでにして、この先のURLでいける記事ではESでよくある質問の正しい「問いの振り仮名」についてです。



【100何回落ちた猫の簡易プロフィール】
・幼稚園の面接で、既に受かっていた幼稚園に行きたくて面接官の前で「いやだ!僕はあっちの幼稚園に行くんだ!!」とガチギレ、落ちる
・中三の時、英検3級で、相手の言葉が全く聞き取れず"I beg your pardon?"を連呼しすぎ、落ちる
・大学一年の初頭、バイトの面接で「学生の本分は勉強だから授業優先に決まってんじゃん」と言って全てのバイト先候補に嫌われ、悉く落ちる。
・大学三年、某銀行インターンで6人のバトルロイヤル系グループワークで完全に俺の大勝利だったのに、変死
・大学四年、エンジニアとして7月に内定をもらい、8月からインターンとして研修を受けれると最終面接で約束されたから内定を承諾し、他の会社を全て蹴ったのに、一ヶ月後8月になって「やっぱ新卒ではエンジニア取ってなかった!営業なら枠あるよ」などとおほざきになられ、実質的な内定破棄をされる。ワロスは激怒した。

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