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7月第2週:水樹奈々と7月7日と

7月7日、水樹奈々さんが結婚の報告をされてから1年が経った。改めて1年前に書いたnoteを読み返すと僕の卑屈さは1年前から全く変わってないな。世の中はどんどん変わってるし、僕の周りの人もどんどん変わってるのにね。最近僕のTwitterタイムラインに結婚のご報告ツイートがめちゃくちゃ多い。羨ましくてムカつくのでいいねも「おめでとう」のリプライもしていないけどな。
(そういうとこやぞ)(結婚した人おめでとうございます)

水樹奈々の話に戻ろう。

改めて言うのも野暮だが、水樹奈々は「7」という数字に特別な思いを持っている。そんなこともあり、水樹奈々は7月7日に何かしらイベントをすることが多い。今年はこんなご時世なだけに、スタジオセッションをYouTubeで配信する形となった。

いや~お美しい。
ありがとうございました。

アルパ奏者の上松美香さんと、水樹奈々バンド=チェリーボーイズのイタルビッチこと渡辺格さんとコラボした『7月7日』。音楽的な知識は無いので感想をあまり細かく言語化できないのだけど、とにかく聴いていて心地よかった。

さて、このセッション、水樹奈々ファンは「もう一曲聴きたい」と思った人も多いのではないだろうか。僕もそうである。しかし、後から考えて僕はこう思った。「今回のセッションが『7月7日』の一曲のみであること自体が水樹奈々からのメッセージなのでは?」と。

水樹奈々はあまり私的な部分の意思や思想を口に出さない。少なくともテレビ、ラジオ、ブログ、雑誌のインタビューではそういった部分を喋っているのを見聞きしたことはない(自叙伝の『深愛』は除く)。悪く言えば無難な発言しかしていない印象だ。ちょっと私的なことを喋るのはライブのMCくらいだろうか。本人がそうしているのか、事務所がそうしろと言っているのかはわからない。

そんな水樹奈々から最もメッセージ性を感じられるのは、ライブのセットリストやイベントでの選曲である。水樹奈々のライブに何回か行ったことのある人なら「このタイミングでこの曲が来るか」と思ったことが何度かあるのではないだろうか。

特にこの一年はそういうメッセージ性を強く感じられるセットリストや選曲が多くあった。コロナの影響でライブの中止がどんどん決まっていき、オタク全体的にストレスが溜まっているような雰囲気の中で、唐突にTwitterに投下されたアカペラの『愛の星』や、「NANA ACOUSTIC ONLINE」の『Sing Forever』には、非常に強いメッセージが込められていたと感じる。


そして今回のセッションだ。「7月7日だから『7月7日』を歌った」、単純にそう受け取ってもいいだろう。だが、上松美香は日本トップレベルのアルパ奏者だし、渡辺格も同じく日本トップレベルのギタリストだ。いくら水樹奈々の呼びかけであっても、この二人をセッションに招くにはそれ相応の調整が必要だろう。スタジオを抑えるのだってそんな簡単にホイホイとできるものではない。

水樹奈々の性格を知っている人なら、「これだけ豪華なメンバーが揃っているのでせっかくならもう一曲」と、ニッコリ笑って言う姿を想像できるのではないだろうか。

しかし、それでも、水樹奈々は今回のセッションを『7月7日』の一曲のみにするという選択をした。

「7月7日に公開するセッションなら『7月7日』はやるだろう」とファンが予想していることは想像できるだろう。となれば当然、ファンが気になるのは「『7月7日』以外に何の曲をやるか?」である。スポットライトは"『7月7日』以外の曲"に当たってしまう。しかし、水樹奈々が今回のセッションに込めたいメッセージが『7月7日』にあるとしたら?

そうなれば『7月7日』の一曲のみを全力でやる。これしか無いでしょう。

答え合わせのしようなど無いが、このような流れで今回のセッションが『7月7日』の一曲のみになったのだと僕は考える。だからこそ、今回の水樹奈々からのメッセージは『7月7日』の歌詞をそのまま受け取っていいだろう。

声に出して伝えたい
変わることない この気持だけ
『君といると 幸せなんだ』
これからも傍にいるよ
ーー水樹奈々「7月7日」


……と、ここまで書いてきたが、当然ながらこれは全て僕の想像である。
現実的に考えれば、水樹奈々は3月に第一子を出産したばかり。まだまだ体力は戻っていないだろう。さらに上松美香も妊娠中であった(7月13日に無事ご出産されたみたいです。おめでとうございます!)。


出演者の体力的なことを考慮して一曲のみにした。その可能性も高いだろう。

けど、僕は"『7月7日』一曲のみ"に込められたメッセージがあるという考えをやめない。

だって、その方がロマンチックでしょ。



◆今週の一曲
7月7日
水樹奈々



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