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週末企業分析noteを始めます(予告)

【2023年12月18日追記: 自己紹介等を更新しました】

はじめに~概要と背景

初めまして、寺田修輔と申します。今月より「週末企業分析」というnoteを書き始めます。これまで私は、証券会社のアナリスト、上場企業のCFOやM&A責任者、ファンドの経営者、とそれぞれ立場を変えながら、一貫して企業分析や企業経営を生業としてきました(詳しい自己紹介は後述します)。

昨今のTwitterやnoteには、IR資料や書籍、テレビ番組を要約して発信する企業分析アカウントが多く存在します。それはそれで手軽に情報を得られるという点では便利ですが、もう少しだけインサイトを得られるようなコンテンツがあれば良いのになあ、と予てから思っており、以下のような問いかけも経て自ら筆を執ることにした次第です。

例えば証券会社のアナリストが上場企業の調査を新規に開始する場合には、最低でも数か月かけて対象会社とのコミュニケーションを重ね、財務データ、非財務データの分析や競合及び業界動向の調査、株価ドライバーの特定とその予想を行い、それらを業績予想と投資判断に集約して「イニシエーションレポート」として発行します。

本noteは純然たる個人の趣味(と少しだけ本業へのPR効果も期待)でありそこまでやり切ることはできないので、週末の数時間から数十時間でまとめられるような分量と内容で発信できればと考えています。こういった事情を踏まえ、また、今なお現役の本物の企業分析家の方々への敬意も込めて、noteのタイトルを「週末企業分析」にしました。

分析対象としては開示情報が充実している上場企業を中心に、個人的な興味関心に基づいて決めていくつもりです(上記Twitterで触れているSaaS領域はその1つです)。ゆくゆくは読者の皆様からのリクエストにも応えていければと思っています。

ディスクレイマー

本noteでは筆者独自の見解を述べることがありますが、証券やその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。

分析は広く入手可能な開示資料のみにもとづいて行われており、対象会社との直接的な対話は基本的に実施していません。このため及びこれらの理由に関わらず、本noteでの見解や情報について、完全性や正確性、信頼性を保証するものではありません。

詳しい自己紹介

私は現在、ミダスキャピタルというプライベートエクイティファンドで投資と経営の仕事に就いています。ミダスキャピタルは「世界に冠たる企業群を創る」ために上場企業の経営経験者らによって設立された、ビジョン共感型のプライベートエクイティファンドです。また、2023年からはスタートアップ向けにDual Bridge Capitalというベンチャーキャピタルファンドも経営しています。

ミダスキャピタルは2023年12月時点でファンドを通じて13社の投資先の筆頭株主となっており、約1,800億円のファンド保有資産(時価評価額ベース)を内部資本(参画メンバーが保有する現金や株式を拠出してファンドを組成)で運用しています。

投資銀行やコンサルティングファームといったプロフェッショナルファーム出身者だけではなく経営者やテクノロジー人材といった多様な参画メンバーが超長期で投資先企業の経営にコミットすることで、本質的な企業価値のグロース、及び上述のビジョンの達成を目指しています。

出所: 会社資料

Dual Bridge Capitalはミダスキャピタルグループ内のベンチャーキャピタルファンドとして組成され、主にシード/アーリーステージの企業に対してリード投資を行っています。

ミダスキャピタルに参画する以前は、人材メディアや不動産メディア等のライフサービスプラットフォーム事業を展開するじげんという企業で投資戦略、財務戦略を統括していました。

じげんは上場から今日までに20件以上のM&Aを実施しており、我々のチームでも多い時は年間100件前後の企業をM&Aの買い手側でソーシングし簡易的に検討していました。また、CFOとして5年間の在籍中に、延べ約1,000件の機関投資家とIRミーティングをする機会がありました。

新卒で入社したのはシティグループ証券という米系投資銀行で、株式調査部にてセルサイドアナリストとして建設、不動産、REIT、住宅、住宅設備セクターを担当していました。

前述した「イニシエーションレポート」に限らず、会社側からの業績、ニュースの公表、及び自社としての見解の更新、変更等のたびにレポートを発行し、米国、欧州、アジア、日本を中心とする世界中の機関投資家に投資推奨をする仕事です。ここでも7年間の在籍中に、延べ約500件の機関投資家向けプレゼンテーションと約1,500件の事業会社とのIRミーティング(決算説明会含む)を実施しました。

(↓駆け出しアナリストだった頃の記事がまだ残っているようでした。)

以上、冒頭でも触れた通り、証券会社のアナリスト、上場企業のCFOやM&A責任者、ファンドの経営者という異なる立場を通じて企業分析や資本市場に携わってきた経験から、現役の本業の方々には到底敵わないまでも、ほんの少しだけ深掘りした企業分析をしていければと考えています。


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