見出し画像

非常識にもほどがある?

寛容な国、フィリピン。
寛容でなければ生きていけない国、それがフィリピン。
寛容になれば楽しい事がいっぱいの国、それもフィリピン。


今回は、毎度 日本人の常識的な感覚の遥か上を超えてくるフィリピンという国での、非常識にもほどがある?という話です。


我が家の目と鼻の先に、国内最大級と言われるナイトクラブがあります。
週末ともなれば、オシャレに着飾った若者達がノリノリでたむろします。
もっとも、私が彼らに遭遇するのはワンコの早朝散歩の時だけですが、ちょうど散歩に出る頃がクラブの営業終了時間の後らしく、タクシー待ちの子や飲みつぶれて介抱されている子、まだまだエネルギーたっぷりでウェ〜いってはしゃいでる子、カフェでダベって余韻を楽しんでいる子など、様々です。

問題は、コンドミニアムの上階まで低音が響く爆音ミュージック。
窓越しに響く深夜から早朝にかけての音楽に気がいき、慣れるまでは目が覚めてしまう事もしばしばでした。
朝の3時くらいが一番気になるのですよね。
大家さんからは「クラブのドアは防音がしっかりしているから大丈夫」と言われていたのですが。。。

営業時間が朝の4時までとのこと。
「まぁ、朝方帰る頃になれば出入りも多くなり、ドアも開けっぱなしになって音も漏れるのだろうな。やれやれだぜ、、、」
と思っていたのでした。

ところが、衝撃の事実が発覚。
音源はクラブではなく、クラブを出たところにある屋台のカフェバーのスピーカーだったのです。
JBLか何かのパーティ用の巨大ポータブルスピーカーをキッチンカーの横に設置し、クラブで踊り疲れて出てくる客を爆音で迎えていたのでした。
そりゃ屋外で鳴らせばうるさいわな。。。
例えるなら、お台場のタワマンエリアの真ん中で、朝の3時に大音量で音楽を鳴らしているようなものです。

音源を発見した時には、

「クラブじゃなくてお前が元凶なんかい!」

と、もう怒るというより笑っちゃうしかない心境。さすが、フィリピンww

近隣にはもちろん沢山のコンドミニアムがあり、みんなうるさいと感じているはず。誰もクレームしないのか、しても無駄なのか、気にならないのか、、、いずれにせよ、音を出す方も、クレームしない方も、日本人の感覚ではあり得ない。

そういえば日本にいた頃、ある公園で早朝の犬の散歩中に戯れて吠えるワンコ達に対して1ブロック先のマンションから「犬を吠えさせないでください」というクレームが警察に入った事から、ワンコを含め飼い主さん達もヒソヒソ声で話していた事を思い出しました。

日本では、お隣さんから「子どもの足音がうるさい」とクレームを受けたり、映画館の「No Talking」の注意動画だったり、エレベーターの「しぃーっ!」という注意書きだったり、けっこう音に敏感で、割とすぐに騒音問題に発展しますよね。

もちろん度を越した非常識な騒音で迷惑をかける事は許容できる事ではありませんが、必要以上にクレームを拾ってあれもダメこれもダメというルールを作ってしまうと生活自体が窮屈になり面白味が無くなってしまうように思います。もう少しお互いが寛容な社会になれば、もっと楽しく過ごせるかもしれないのにな、と。

そこをもってしてフィリピンでは、映画館でもみんなで泣き笑い、歓声を上げて拍手し、一緒に楽しんでしまうww
コンドミニアムのガードマンは、音楽をかけてロビーで歌ってるww

前述の爆音にしても、慣れてしまえば目くじらをたてる程の事でもなく、夢現の中で「あぁ今日も若者達は楽しんでいるなぁ。青春だなぁ。一度行ってみようかなぁ。むにゃむにゃ」と、さながら胎児がお腹の中で母親の鼓動を聞くかの如く、ズムズムと心地良い?ビートに聞こえてきたりするわけです。

自分の許容を、いつもよりちょっと広げて視点を変えてみれば、「怒」が「楽」になるのかもしれません。最初は気になる事も、一呼吸おいて相手側の立場になれば、案外受け入れられる事かもしれません。なんなら一緒になって楽しんでしまえばいい。
なにせ限りある自分の人生の時間なのですから、せっかくなら1秒でも「喜」や「楽」な時間が多い方が、やっぱりいいなぁと思う訳です。

こんな日本の常識が通用しないフィリピンですが、フィリピン滞在中はフィリピンの常識を受け入れて楽しみ尽くしてしまおうと思う今日この頃です。

ではでは、今日はこの辺で。
Bahala na! (なんくるないさ!)

国内最大級と謳われるナイトクラブ
クラブの前のオープンカフェ。
早朝の散歩の時間(5AMくらい)だと、
既にお客さんも少なくてパラパラ。
それでも音楽は大音量ww
音源はコイツ!!