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恋愛最前線にいた頃~昔の手帳を見ての驚き。長い間の罪悪感も(少し)薄れてきて

昨年の在宅勤務のとき以来、部屋を片付けることが多くなった。整理整頓が苦手な自分にとっては珍しいことだが、家にずっといるのだから、そうなってしまう。

昨日、昔の手帳が出てきたので、思わず読んでしまった。

かなり読みずらい字で書いているし、女性の名をアルファベットで書いているところもある。手帳を落としたこともあるので、あえてそうしている。元から字が汚いわけではないのである・・

手帳はオールインワン。仕事のことだけでなく、女性とのことも書いている。

9歳年上の方と付き合っていた時期。彼女のマンションに泊まったという表記もある。平日なので、そこから会社に行ったのだろう。ケンカしたとの記述も。デートの誘いを残業を理由に断っている。自分は女性の誘いを断ることは、極めてまれなので、関係も最終版になっている気もする。

見たいテレビ番組の録画を頼んで、「私を利用しないで」と言われている。この前にも同じような頼みをしていたんだろうな。急に残業になると、録画予約をしていないテレビ番組は見られない。今のように全番組録画機能が備わっているわけではないのだから。

ケンカの原因は、これではないはず。こんなことは断られてもしようがない。

ただ、何かの理由で怒って、電話をガチャ切りしているようだ。翌週月曜日、彼女から何もなかったように電話が来て、関係が修復されているようにも読める。

以前、書いた記憶があるが、会社の受付の女性と飲みに行く約束をしていて、その日の昼過ぎ、彼女から「今日、具合が悪いので、延期してもらっていい?」と言われて、「具合が悪いのだから、仕方がない。延期しようか。次の機会はいつになるかわからないけれど」と突き放した答え方をしていた。(今、書いていると、何様かとも思うが)彼女は、その答えに驚いたような顔で、「女性の、あの日だからかな」と努めて明るい調子で話してきたが、自分は答えようがないので、「さあ」とだけ言って、会話を打ち切った。次の日の朝、彼女が入院したと聞き、衝撃を受けた。

彼女の持病だったようで、自分の冷たい対応は関係ない(はず)。この数か月後、自分は転勤して、会うことはもうなくなったと記憶していた。旅行先の海外から手紙が来た気がするが、彼女かどうか確信がない。今までずっとそう思ってきた。

ところが手帳を読むと、彼女が退院後、夜に食事も行っている。彼女は、なぜかイニシャルでなく、実名で書いているので間違いない。「日曜日に電話をくれてありがとう」と電話で彼女が話している(とメモしてある)少し意味が分からないフレーズである。日曜日に電話で話していて、それを後日、言及するだろうか。彼女の留守電にメッセージを残したのだろうか。まったく記憶にない。関係が進展しなかったのだろうが、一緒に飲みに行ったことまですべて忘れ去ってしまったのか。彼女に見せた冷たい態度だけ、たまに思い出され、その度に、少しの罪悪感を持ち続けてきたのだが、自分なりに関係を修復しているともいえる。

転勤した数年後、結婚することになる彼女の言葉も手帳に記している。自分の心に残っていたのだろう。

今の時点から振り返ると、つたない対応もあるし、何様かと思うような言動もあるが、恋愛最前線にいたのだなと感じるのであった。

#恋愛 #別れ話   #転勤

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