嘘をつくということ～仮面と覆面～ネタバレなし

東野圭吾著
仮面と覆面(マスカレード・イブ内収録) 
2014年刊行

それにしても色んな話を思いつき

そしてそれを書き連ねる

作家さんというものはこんなにも次々と思いついて書けるものなのだなと

つくづく感心する

短い話の中にもアイディアが詰まっている

こちらもマスカレード・ホテルの後に刊行された前日譚的な短編

前作マスカレード・ホテルでW主人公だった山岸尚美が単独で張っている物語だ

短編らしく話の展開が早い

この本に収録されている2篇をここまでに読んでいることもあって

すぐにウキウキするような気分にさせられた

仮面でも覆面でも

嘘をつくというのは大変なことだ

嘘などなかなか突き通せる訳もない

私などはそんなことを想像しただけで疲れてくる

嘘をつくということは何より不快で面倒なことなのだ

ホテルの仕事は大変なものなのだな

こんなに面倒臭いお客さんばかりということもないと思うのだが

逆にこの話よりも実際はもっと大変だったりして

殺人の絡まないトリック

こういうのをミステリーというのかどうか

私にはよく分からない
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