日本はこれからどうするべきか、30年後(2050年)の予想と解決方法=利他主義社会x統治シングルトン

Googleで「日本はこれからどうするべき」と検索したとき、トップに出てくる記事がこれである。
資料8-1 (cao.go.jp)
 確信をついた革新的な施策が、何も見当たらない。日本政府の頭はこの程度なのである。

そして、日本には、少子高齢化と所得格差という問題があります。
2 所得の分布状況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

これらの状況下で、このまま20年間日本政府を放置、もとい私たちを放置したらどうなるか、を想像してみてください。
資本主義の性質というか原罪として、「お金のあるところにお金が集まります」よね。
chatGPTなどのAIを活用できる頭脳労働ができる職場層は、VUCA性を孕みつつも、どんどん仕事が効率化・需要が高まるため、お金が以前より入り込みます。
しかし、AIの恩恵を受けずらい肉体労働の職場層は、あまり以前と変わらない、ですよね。
ここで、AIを活用し、給料も安定した、お金をある程度持てる人は、市場へ投資ができるようになります。
そして安定した投資対象でうまくいけば、たくさんのリターンが帰ってきます。
これがお金持ちが出現する仕組みです。
そして、GPT等のAIによる仕事略奪による、頭脳労働者の肉体労働への転化も加速していくでしょう。
この経済の仕組みのまま日本を運用したらどうなるでしょうか。以下のように、はっきりと、層分離を引き起こしていくと思います。

  • お金持ち層…頭脳労働者、生まれついた環境や才能に恵まれている人(社会的強者)

  • 生活困窮者層…肉体労働者、生まれついた環境や才能に恵まれていない人(社会的弱者)

これが、2050年の日本の姿です。当然これだけ格差が大きくなると目に見えて治安も悪くなるはずです。あなたも、生活困窮者の一員になる日がやってくるかもしれないのです。そうなると、どんなこと(犯罪等)をしても生き伸びざるをえない時が来てしまうかもしれません。

これは、少子高齢化による、増税の負担が、肉体労働者や生まれついた環境や才能に恵まれていない人(社会的弱者)に、現在重くのしかかっている現状から推察できる未来です。

この未来を回避するにはどうすればよいか。

その答えのヒントは、隣の国がもう出していました。「中国」です。

信用スコア(社会信用システム)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%A1%E7%94%A8%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

監視システム

天網 - Wikipedia
監視社会・中国と新型コロナウイルス対策 - 塩原俊彦|論座アーカイブ (asahi.com)

中国は、もともと社会主義国家です。現代の中国は、社会主義と資本主義のハイブリッドの形態となっています。
現在、中国はすさまじい経済成長を遂げ、ITの分野では日本を追い越し、AIを含むありとあらゆるITの分野で世界トップレベルとなっているのが現実です。
「世界で最も革新的な企業50社」 中国IT大手5社がランクイン ファーウェイ過去最高の6位に | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

そして、国民への政府のサービスはどのように、個別に差をつけているかというと、習近平が推進した社会信用システムという仕組みで、中国全国民をスコアリングしています。
具体的には、国民を、あらゆる側面でパラメタイズし、それを信用スコア、という単一指標の評価に落とし込む仕組みです。
犯罪を犯すと点が減る、ボランティアなど、社会貢献をしたり、所得が多いと点が上がるスコアです。
これにより、数億人もいる国民の治安を維持できています。

そして、中国全国民を監視カメラで監視しています。犯罪を犯したら、数分もあれば、Huawei開発の監視網「天網(テンモウ)システム」に引っ掛かり、当局に捕らえられてしまうでしょう。(ウイグル地区の国民は「雪亮(シュエリアン)システム」、というスマホやメールの大規模盗聴システムで動向監視されているようです)
※習近平の書棚にはこの本があるようです。マルコフ論理ネットワーク(参考サイト:https://note.com/kan_hatakeyama/n/n70340c887c17)がこの本の結論です。LLMと組み合わせれば、シングルトンの根幹が完成すると私は思います。オススメです。


これだけでは、ただ、治安をよくしただけであり、所得格差の是正にはなりませんよね。(現に中国の経済格差はかなりひどいです。)

では、なぜ私がこのようなシステムに目を付けたのか、というと、これらはすべて「改造」すれば、理想的な利他主義社会へ近づけられる可能性を秘めているからです。

というのも、信用スコアを治安だけでなく、もし所得を与える量に反映することができれば、利他的行動を給与の判断基準とすることが出来るかもしれないからです。
ここでなぜ利他的行動の価値を基準にしたいのかと言うと、最初に通貨というものを考えた人の心を考えれば、
  人の命=人の利他行動をした時間x価値=通貨(所得)
と本当は、したかったのではなかろうか?と思ったからです。
(通貨の目的:時空間を横断して行動の交換を可能にすること)

現代の経済システムは、人の命=「人の利他行動の時間x価値」⇒モノ⇒通貨 と、「価値減衰しないモノ」と「人の命」等価交換可能できるようにしてしまったことが、悲劇(人よりモノを大事にする世界のバグ)の始まりだと考えています。

現代の証券市場では、数分で数百回も超高速にモノの価値⇒通貨(=人の命を仕える力)と、逆流も順流もさせることも出来てしまい、人の命の価値決定
1.「不特定多数の人間達それぞれの欲望に委ねる」
ことが出来てしまっています。
これが、人間間の所得格差というバグを生み出す根本原因なのです。

何故か、と言いますと、証券市場でモノ(権利なども含む)とモノ(通貨(所得))を自動売買をするだけで、儲けるができるのが現在の市場です。
おかしいですよね。人が介在しないまま、間接的に、他人の労働の価値を決めることが出来てしまっています。

結果、
・現実にお店で働く人が1時間に貰える所得
・コーヒー飲みながら、上昇確実の株へ1億投資した自動売買の画面を眺めているプロのトレーダーが1時間に貰える所得
・・・天と地程の差が生まれていますよね。


ならば、証券市場を即刻市場封鎖する=個人がばい売却できる価値が不変のモノ/通貨の価値を全て0にする、という方法もありますが、それは残念ながら不可能です。

なぜなら、モノが宿している人の利他行動の時間x価値=価値の総量を、各個人全員において同じ認識に揃え、価値基準も同時に同じ軸に揃えることが、
2.情報不均一・情報不均衡により不可能になるから
です。売る側は情報を隠す。あるいは、買う側が、価値を正確に分からない、価値が無いものに価値があると思い込む。だから、証券先物市場は、ジグザグと毎日波打つのです。

では、誰が証券市場をコントロールすべきか。
条件
1.「人の命の価値決定を人間達それぞれの欲望に委ねず、1つの妥当な基準で評価ができること」
2.「価値決定に、情報不均一・情報不均衡がなく、全体調和最適解をリアルタイムで導けること

それは、無欲な機械かつ、情報均一・情報均衡を限りなく実現出来ているシステム=数理最適化特化のシングルトンです。例えばそう、全知全能の超知能、シビュラシステムのような。(後述)
人類は、市場へ触ってはいけなかったのです。

ただし、だからといって証券先物市場の即刻閉鎖をすると、
物同士のスムーズな等価交換の停止
・新興企業への投資の停止
となってしまい、不都合が生じ、それもまた、地域差を拡大せる、大昔へ逆行する行為となってしまいます。

全証券市場を数理最適特化型シングルトンが管制してくれるまでは、現在の人による運用でなんとかしましょう。(放置) 

それまでの間に、せめて、人の利他行動の時間x価値=通貨を実現させる信用スコアによく似た、
事情係数利他係数という指標と以下の擬似ベーシック・インカム政府が導入すべきと考えます。
具体的には
即刻証券市場を市場封鎖
・生涯収入に上限値を設定し超過分は全て税徴収して再分配する仕組み(=擬似BI)※
すれば資本主義型擬似BI(ベーシック・インカム)の完成です。
なおこの※の上限値は日本国内の全国民を分母として計算する以下の計算式を1年毎に更新することを草案として提案します。(更新スパンは短いほどよい)
        上限値=年収の最頻値×寿命の最頻値
例:27,075.05万円=300.5万円x90.1歳
     上限値が約2億7075万、これを超過した分を、年収の最頻値を下回る生活困窮者や生活保護者や傷病者やヤングケアラーなど、社会的弱者に分類される方々へ最優先で再分配する。

事情係数 と 利他係数 (案)

事情係数

・社会的弱者の度合いを表す。あらゆる社会的側面それぞれで、弱者度合いをスコアリングし、集計した値。弱者であるほど数値が高い(救済対象として上昇させる)

利他係数

・行動認識AIや第三者(雇用者など)の判断により、利他度合いをスコアリングした値。(模範的国民として上昇させる)

※この案の実現にも、高度な統治AI+数理最適化AI+行動認識AI+BIが必要になると考えますので、アニメや小説のPSYCHO-PASS の「シビュラシステム」相当の
数理最適化機能及び神託機能付き統治シングルトン
が、結局も十中八九必要になると考えます。

世界を支配する方法が描かれている──松田卓也がニック・ボストロムから読み解くアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界 | WIRED.jp

世界を支配する方法が描かれている──松田卓也がニック・ボストロムから読み解くアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界 | WIRED.jp より引用

法改正の方針素案

以下全てにおいて、法規によって、法改正をすることを強制し、その執行責任についても日本政府が主導し全責任を全うし、全国民への以下のサービスを必ず執行することを法規に追加することで保証すること。
・①.日本政府は、各雇用者が所得を給与する判定基準へ利他係数と事情係数を組み込み、信用係数、利他係数がともに高いほど、高い所得を得られるようにすること。
・②.日本政府は判定基準へ信用係数と利他係数を組み込み、利他係数と事情係数がともに高いほど、充実した福利厚生を受けられる、補助金として再分配、優遇控除できるシステムを組み込むよう、法改正をすること。
・③.日本政府は起業する組織が未来10年間でどれだけ利他貢献ができるかリスク算出も併せて、従業員の増減も予測した上での利他係数と事情係数の見積もりをシングルトンにより実行し、その結果に応じた補助金を提供するようにすること。
・④.日本政府はシングルトンにより、証券先物市場および資源の国内外の取引の需要供給バランスの最高調和解となる制御を実現し、これを滞りなく続けること。
・⑤.上記の③,④の実現を以て、即刻証券先物市場への人類の窓口すべてを段階的に閉鎖し、シングルトンにより完全自動管制された経済圏窓口への速やかな移行が出来るようにすること。
・⑥.①~⑤の実行に充分耐えうる数理最適化機能及び神託機能付き統治シングルトンの構築に即刻着手し、完成次第運用をすること。

国民状態行動パラメタイズによる所得再分配/監視/量刑システムの案

監視システムについては、現行法でガチガチに縛ったり、中国のように、思想統制のために使うのではなく、単純な犯罪の未然防止の目的で、日本の企業(アジラさんなど、監視技術が輝いている大企業さん)が普及させていけばよい、と考えます。
例:アジラさん(Canon経由)AI警備システム アジラ

NECさん 群衆行動解析: NECの最先端技術 | NEC

もし現実で、上記の法をシステマチックに公正/公平/最高コスパで運用し、さらに、それを勘案材料として加えた量刑もできるアーキテクチャを考えたところ、毒が抜けたシビュラが統治する世界になりました。

国民状態行動パラメタイズおよび所得再分配システム

このシステムは国民の生まれつきの性格傾向や適性や発達障害傾向や精神疾病、肉体的傷病、その他複雑な事情、といった先天的基質的要素や後天的事情要素を言語情報📖や遺伝子🧬情報として統治シングルトンのサブユニットが読み込み、それぞれのデータに対して、各評価尺度へLLMが実数へ落とし込み、以下を作成する。

  • 国民パラメータ

  • 国民カルテ

国民の行動はリアルタイムで国民行動監視デバイスで数値化する。

  • 利他係数

  • 事情係数

  • 不審行動係数

量刑システム

量刑システムは、国民パラメータと各係数を総合的に勘案した上で、量刑係数を算出する。
※国民状態行動パラメタイズおよび所得再分配システムが施行され、国民の主要な全パラメータを取得蓄積可能となった上で施行可能。

まとめ

我々は、もうシングルトンを完成させることでしか、生き残れない滅びつつある世界🌏に生きていることを自覚して、協調しながら歩んでいこう。

・方針:日本政府は、最低限、事情係数+利他係数の実現による、スコアリングによる利他主義社会(利他思想を基盤とした社会主義+資本主義による福祉国家)を目指す。
 手段:上記法改正をしつつ、技術面でも実現可能になるよう、日本の官民が共同で技術開発・政治・法改正・投資・法整備/技術整備/自治体整備などあらゆる面で全力で頑張ること。


・方針:日本政府は、即刻、全国民を医療的・社会的に完ぺきにあらゆる面で診断/パラメタイズ/スコアリングを可能にする、統治シングルトンAIを建造する。
 手段:脳基質/身体基質(発達障害傾向/疾患傾向/健康診断結果など)を高精度に診断/パラメタイズできるサブシステムを構築し、自治体の保有する個人情報や保険会社のデータと結合し、それらのデータすべてを統治シングルトンAIに渡し事情や性格や行動これからの影響などあらゆる側面で勘案/考慮できるようにし、それらを踏まえ、事情係数/利他係数を算出し、所得へ反映できるような社会フレームワークを設計・構築・運用すること。

(この基本概念は、小説版のPSYCHO-PASS GENESISの犯罪係数の算出方法などを参考にした。)
これらの小説のディストピアなスコアリング制度へと変質しないよう、切に願います。

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