にんげんだもの

相田みつを氏の名文句がなぜ人に響くのかを考えた。

『にんげんだもの』そう言われた時、肯定的な詩を温かく感じる、抱擁感にも似た感覚だ。

人間ってなんだ?

おおよそ多くの人が理想の自分を描き現実の自分とのギャップを感じ焦っている。中には焦りからか、目を逸らす人もいるだろう。確かに何者にもなれないと悟ったとき人間は〝大人〟と呼ばれる様な気がする。
直視し難いみすぼらしい現実の自分は、理想の姿をよりはっきりと明るく、眩しく見せる。

光と影が表裏一体をなし、人の形をしたタンパク質、これが人間と私は考える。

ここで相田氏の『にんげんだもの』を人間に与える。
すると、人間の影(現実)は光(理想)から目を逸らす事を〝赦された〟と錯覚する。
錯覚だが確かに心は晴れやかに、視界は明瞭になった。
『にんげんだもの』とはキリスト信仰と似ている、己の罪とも言える高過ぎる理想像を〝赦す〟事を教えてくれるのであろう。

いろいろ考えると疲れるなぁ、お腹空いたなぁ、にんげんだもの。

         シュウマイガール

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