昭和のたけしと令和の武——北野武
死ぬまで好きなあの人❷
いったい何年ぶりになるのだろう――
表参道交差点から須田タケルがみゆき通りに入って行く。
青南小学校前のフロム・ファーストビルに至るまでにはハイブランドのブティックやインテリア関連の店舗が変わらぬ佇まいを見せている。
三宅一生の店は没後も健在で、300メートルほどのあいだに3軒、4軒と数えられた。あらゆるインタビューが彼の宣伝に利用されてきたのだろう。だが須田の場合は違った。壁を溶かすか突破をせねばと考えて臨んでいたからだ。プレス担当の女性