HR業界について学んでみた

※5分くらいで読み終わる内容です。

HR（Human Resources）とは直訳すると「人的資源」＝「人材」のことです。厳密に言うと少し異なるようですが要は「人事部」の業務内容のことを指します。
HR業界とは、人材確保などの重要な課題を解決する人事支援サービスなどを行う企業が属する業界のこと。HR業界は、企業の人事部を軸と捉え、人事を支援するサービスなどを行う企業をひとつの業界としています。

1.HR業界と人材業界の違い

似ている業界として人材業界がありますが何が違うのか？
【人材業界とは】
人ひとりを人材と捉え、そこを軸に関連するサービスを提供しており、企業の観点からみると採用が大部分を占めている。
■人材業界の主な4業種
1.人材派遣
2.人材紹介
3.人材広告
4.人材コンサルティング

【HR業界とは】
先述しましたが、企業の人事部を軸と捉え、人事業務での課題を解決するサービスを提供しています。
HR Techなんて言葉をよく耳にするかと思いますがそちらは次に説明します。
■HR業界の主な4つの柱
1.採用
2.人材育成・研修
3.人事・労務
4.システム・業務ツール

2.HR Techとは？

HR TechとはHuman ResourcesとTechnologyを掛け合わせた略語です。
・モバイルやビッグデータ解析
・IoTやAI（人工知能）
・クラウドサービス
など最先端のIT技術とHR分野が融合して生まれた、従前にない新しい人事・組織マネジメントサービスのこと。導入により、採用や配置、人材育成などのさまざまな人事業務が効率良く行えると注目されています。

3.HR Techカオスマップ

HR Techナビと株式会社ウィルグループの共同企画で作成がされています。
※参照ページ：https://hrtechnavi.jp/lab/hrtech-chaosmap/
こちらのページによると現在
1.求人（120）
2.採用（86）
3.エンゲージメント（141）
4.労務管理（61）
5.People Analtics（人事可視化・分析ツール）（13）
6.アウトソーシング（13）
7.アルムナイ（4）
8.HCM（7）
9.その他（5）
こちらの9カテゴリー449サービスあるらしいです。
※カテゴリ名称右側記載数字がサービス数です。
凄いですね・・・。

4.市場規模

jinjer HR Tech総研が発表した2019年の振り返りによると
前年比130％の約1199億円と大幅に増加をしました。
理由としては2019年4月に「働き方改革関連法」が施工されHR業界は大きく動いた年となったそうです。
2023年には2504億円までかくだいすると予測されており、今後も成長が見込まれる業界です。

※参照ページ：https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1912/27/news100.html

5.なぜHR Techが成長しているのか？

世界的にもHR Techは注目されており、全世界で約140憶ドル（日本円にして1兆5073億5900万円）まで拡大しています。
これは戦略人事を主導するCHRO（人事最高責任者）の必要性が高まり、人事が経営戦略に深くかかわることが増えたためだと考えられます。

6.HR Techの進展を可能にした3つの動き

加速度的なHR Techの進展には、3つの要素が関係しています。
1.クラウド型サービス（SaaS）の普及
今までのサービスではライセンスを一括購入し、バージョンアップごとにコストがかかっていましたがクラウド型サービスが普及したことにより初期投資を抑えながら常に新しいバージョンや機能を利用できるようになりました。そのため、中小企業での導入が一気に進みました。
2.高機能デバイスの普及
今までのサービスでは一般社員の利用は想定されておらず、人事担当者が他従業員からの書類やメールで提出されるデータを手動で入力、管理していましたがスマートフォンやタブレットなどの高機能デバイスが普及したことで、使いやすいインターフェイスのサービスが次々と登場し、一般社員が自分でデータ入力をできるようになり、人事担当者の負担が最小化、正確なデータをリアルタイムに集約することが可能となりました。
3.ビックデータの分析
人工知能（AI）や機械学習機能を活用して、採用や人事評価時のデータのみならず、日々の勤怠データ、さらには従業員が着用したウェアラブルデバイスからの膨大なデータまでも分析できるテクノロジーが次々と登場しています。
これにより、社員や企業に関するさまざまなデータを単に蓄積するのみならず、意思決定に役立てたり、将来の予測に使うことまでもが可能になりつつあるのです。

7.まとめ

1.HR業界と人材業界は似ているが異なるもの
2.HR業界は世界的に見ても急成長をしている。その背景にはCHROの必要性が高まっているから。（経営理念→経営戦略→事業戦略→人事戦略と経営理念を実現するために経営戦略から展開され人事戦略が立てられる）
3.HR Techの進展は現代の技術力向上により加速されている。

今後の技術の発展でさらに人事の業務を効率化できるシステムやサービスが展開されていくかと思います。
そのうち面接も完全にAIが行うなんて時代も来るかもしれませんね。

初のnote投稿でまだまだな部分が多いと思いますが、何かの参考になったら嬉しいです。