【魂の覚醒】熱意と冷静のプロセス
宇宙のビッグバン
ビッグバンとは宇宙空間が極めて小さい状態から始まっています。圧縮されて最初は火の玉でした。その火の玉が次第に冷えていきます。
38万年後に宇宙が冷え切ったと言われています。何年で冷え切ったのか?そこまで宇宙の方程式から解けるわけです。
冷え切ったときに光が生まれると書いてあります。それまで光というのは全くありません。
宇宙が生まれた頃というのは、10のマイナス34cmの大きさしかありませんでした。これがわずかの間に10の34乗倍になります。つまり直径1cmです。
この収縮された状態から突如爆発的に宇宙が拡がります。これも単純に宇宙が拡大したのではなく、インフレーション理論や色々な説がありますが、どちらにしてもあっという間に直径1cmくらいの大きさになりました。
原子核の誕生
そして3分くらい経つと原子核の水素とヘリウムが生まれます。10の34乗倍になった直径1cmのときは原子核は存在していません。
これは何を意味するかというと哲学的には個性がない状態です。
では宇宙誕生は何を意味するかというと超高温を状態でありますから、つまり経営にしても何にしても最初は熱意の塊です。熱意の塊で何かを為すわけです。
そしてそれに賛同して集まってくる人たちは個性がない状態です。ただ創業した人に感銘したり共鳴して集まってきます。
そして3分くらい経ちますと水素やヘリウムという原子核が生まれます。つまりやっと個性が生まれます。
光子の活動を阻む電子
水素やヘリウムという原子核が生まれた頃というのは、光は電子と反応するので、電子によって行方を阻まれて、光は宇宙空間を直進することができませんでした。電子が光子の活動を妨げていました。
どういうことかと言うと、電子というのは非常に活力がありますから、まだ活力が上回ります。
光が誕生していなかったとき、つまり人間の成長に例えますと、子どもの頃というのは興味や好奇心や活力が上回っているので、まだ賢明な理性や知性という光は備わっていません。
冷静さが必要なプロセス
そして38万年経ったときに、宇宙の温度が3000度くらい上がり、やっと光が宇宙を飛び回ります。かなり温度が冷えた頃の話です。
どういうことかと言うと、ある程度冷静になったときに、初めて理性、知性、智恵が誕生します。
最初は並外れた熱意で物事がはじまります。しかしその熱意があるままでは物事は上手くいきません。必ず冷静さによって熱意がはじめて本物になります。
熱は一旦世間の冷たい反応によって冷まされます。これは熱意を持った人間にとってはとても苦痛なことです。
自分はやる気満々ですが、周囲が足を引っ張ったり否定したり批判したり、欠点を攻撃したりします。
これが示すことは、一番重要なのは熱意です。しかしそれがやがて冷静さと言うプロセスを経て本物になっていきます。
日本刀が名刀に仕上がっていくプロセス
これはどう言うことかと言いますと、私たちの人生はまず燃え上がる熱意が必要です。
しかしその熱意は自分以外の第三者やあるいは何人かの力によって一旦冷まされなければなりません。
日本刀が名刀に仕上がっていく過程で、高温に熱せられた鉄の塊が急速冷凍というプロセスを経て、本物の日本刀に仕上がっていくように、私たち人間も当の本人は並外れた熱意を持っていますが、それは一旦試練や批判やあるいは病気かもしれません、
そういったものにより、やむなく志を捨てなければいけない状態に直面します。それでも私たちは諦めてはいけないのです。
一番重要なのは熱意ですが、熱意がある人は世間の冷たい批判や攻撃などの水のようなものに冷まされたとしても、それは自分が本物になっていくための絶対必要なプロセスです。
その水は、世間の反応や病魔や経済的な苦難であったり、自分の性格上の欠点や歪みかもしれません。あるいは家庭内の不和かもしれません。
あるいはその人が住む地域の習慣や風習かもしれません。様々のものが襲いかかりますがそれによって本物になっていきます。
闘争心から向上心へ
我が国は元々熱い国です。そして日露戦争、太平洋戦争を経て、この熱がもしかしたら戦後萎えていったかもしれません。
ではそれを再度取り戻して戦闘行為に向けるかというと時代はそのような時代ではないですし、それは大和心と言えるかというとちがいます。
一旦冷え切ったように見えますが、今度は闘争心ではなく向上心へと育てれば、正しい意味での大和民族の熱意が盛り上がるのではないでしょうか?
熱とは何であるか?
ここで考えばければいけないのは熱とはなんぞや?です。
熱というのは物理的に言うと分子の運動です。では分子の運動とは何ぞやと言うと、ここにある分子がこちらに移動することです。
左側にある赤い丸が右側に移動することを物理の用語で運動と言います。
それには運動量というのが定義されていますが、さて、A地点にある物体をB地点に移動させようとしたときに、この物体の気持ちになってみると、無理やり移動させると心に傷が生じるかもしれません。
例えば大学受験に何回も落ちたとします。そろそろ夢を諦めなさいと言ったら心に傷が生じるかもしれません。
それよりももっと素晴らしい方向があるのだからこっちに行った方がいいと希望を示されて初めてA地点にある物体が嬉々としてB地点に移動します。
希望の原理
諦めるという断捨離も素晴らしい思想ですが、今後は断捨離プラス新たな希望を示すことによって、移動することができるのではないでしょうか。
ですから断捨離というのは希望の原理を加えることによってもっと素晴らしい思想になると思います。
希望の原理が日本と世界の経済を再び活性化するのではないでしょうか。
チャンスは不完全な状態のときにやってくる
そしてA地点にとどまっているものがB地点に行くときというのは、そろそろB地点に行ってもいいという完全な準備が整ってチャンスがくるかというと、そうではありません。
自分にとっては準備不足でも経験不足でも知識不足でも、先輩や上司の勧めによって新たな仕事が来たりと、おそらくチャンスというのは我々が不完全な状態でやってきます。
私たちが完全な状態と2割とすると、あとの8割の状態は常に準備不足で不完全です。
ですから確率的に考えれば、不完全な状態のときにチャンスというのはやってくるのが多いはずです。
この動きをもたらすためには、一つは希望が必要なこと。もう一つはたとえ準備不足であっても、自分を振り返ったときに劣等感に苛まされたとしても動かなければいけません。
準備不足でもただちに行動に移すという心構え、この二つの人生観を持つことが必要です。
熱意を高めて行くためには、この二つの人生観があって初めてA地点からB地点への移動が起きてそれが熱の本質です。これが人間にとって一番必要なことではないでしょうか。
大脳は意欲発生装置
大脳生理学の観点から少し分析してみますと、大脳新皮質や辺縁系や脳幹などありますが、もし大脳新皮質がより良く生きるためにつくられたものとするならば、おそらく大脳は意欲発生装置であろうと思います。
意欲発生装置である脳を使って生きるということは、簡単に言うと死ぬまで熱意を絶やすなということです。
分子の運動、熱というのは、先にあげた二つの人生観が必要であると思います。
したがってチャンスはいつやってくるかというと、私たちが自信のないときにやってくる確率が高いということは冷静に考えればわかると思います。
チャンスを生かすためには不完全でも咄嗟に動きはじめる、なんとかやりこなす、劣等感があって色々な問題を抱えてでも直ちに行動に移す人生観が今後必要になってきます。
この人生観を持つことによって、ポストコロナ社会も雄々しく生き延びていくことができるのではないでしょうか。
ぜひこの話をきっかけにして、新たな希望に満ちた世界を創っていただきたいと思います。
肉体に宿り魂が覚醒する
私が宇宙で見てきた話をしますと、人はもちろんこの世に生まれ変わるわけですが、どんな魂が生まれ変わるかと言いますと、太陽空間のところで、まず意欲を高めます。
意欲が高まり熱意が高まった順番から生まれ変わりのチューブに入って母親の胎内に宿ります。
そしてこの日本という国は春夏秋冬の温度差が非常にありますから、この日本に生まれるということは、熱意のある魂が肉体を通して試練にあうわけです。
温度差がある中でこそ、はじめて肉体に宿って眠りについていた魂が覚醒する。高貴な魂こそ非常に苦しい運命を味わうようになっています。
その試練は、真っ赤に燃えた日本刀が本物の名刀になるためのプロセスと同じで、それは本人にとってはショックですが、そのときに魂が結晶化します。
あなたはこの世で非常に苦しい試練に出会うでしょう。
しかしそれは本物の魂だからこそそのような試練に出会うのです。
決して最後まで希望と夢を諦めないでください。
2020年10月14日 Dr.Shu 五島秀一(撮影協力 足立療術院)
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