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僕は映画というものを見直さなければならない。

昨日、映画「ショーシャンクの空に」を観た。

遡ること10年前。

広島で、僕と高校の同級生のマスオカ君はTSUTAYAに居た。

その頃、ネットを駆使し始めていたので、どの映画が名作なのかをネットで検索し、当時のレビューを見て恐るべく程に高かった作品があった。

「ショーシャンクの空に」である。

そう、TSUTAYAには「ショーシャンクの空に」を狙って借りにいったのだ。

深夜12時、マスオカ君の実家の2階の部屋で不朽の名作を二人でたしなめた。

僕は、友達の表情を時折伺いながら、無言の状態のまま2人で最後まで観た。

見終わった後に2人は目を合わせた。

「全然面白くない!」

彼は言った。

僕は、嬉しかった。なぜなら、僕も全然に面白くなかったからである。

もし、彼が「面白い」と言ったら僕は合わせていたかもしれない。

なぜなら、普及の名作と言われてる作品であるから、明らかに僕が間違った評価をしているのである。

2人で共感できて嬉しかった。

正直に、なにが評価されているのか全く意味が分からなかった。

少なくとも、当時の記憶では「ショーシャンクは面白くない。」というレッテルを貼って、返却した。

それ以来というもの、ショーシャンクのパッケージを見る度に鼻で笑うようにしていたのであるが、昨日アマゾンプライムをいじってたら「ショーシャンクの空に」が目に入った。

相変わらず、とてつもなくレビューは高い。しかも、最近の評価のものも多い。

絶対にレンタルはしないが、アマゾンプライムは無料なので、改めて観てみることにした。当然、飽きたら速攻消す。という暗黒のルールで見始めた。

結果、

クソ面白いじゃんか。

えーっ!?

リメイクを疑ったが、ちゃんと92年の作品でした。

当時観たものと、全く同じだったのだ。

正直な感想を一言でいうと、複雑である。

10年前の面白くないと思った、名作映画を改めて観て面白いとおもった。

つまり、僕自身は成長を遂げだのだ。

どこで、どうやって自分が成長したのかは分からないが、明らかに10年前と感じるものが違ったし、名作映画を見事に名作に感じることが出来た。

ただ一方で、

これ、全部見直さんといけんやつじゃんか。

つまり、10年前と今の自分は感受性が異なる人間になっているというは、今まで観てきた映画も見返したら、全然受け取り方も変わってくるということである。

複雑すぎる。

誰にでも訪れるであろう、映画の名作を荒らす時期。それを僕は、「映画思春期」と呼ぶことにする。

それが僕は10年前に訪れた。映画思春期の僕は、狂ったように、名作と呼ばれる名作を借りに借りまくっていた。

「ショーシャンクの空に」以外にも、名作と言われてる作品を僕は結構観てきたのだが、ハマる作品は五分の一くらいだった記憶がある。

それ、今の感受性で見直さな。

僕にとっての映画思春期が訪れるべき時期は今だったんです。

ただ、10年前と違うのはレンタルビデオ屋に借りにいかなくて良いってことが不幸中の幸いである。

話は少し逸れるが、今後はTSUTAYAなどのレンタルビデオ屋さんは生き残れるのだろうか。

むかし、よく利用していたが、DVDのパッケージを見ながら、友達と借りる瞬間ってめちゃくちゃドキドキするし、楽しかった。

帰り道にコンビニに寄って、ポップコーンやらコーラ買って。

あー懐かしいし、時代も変わるな。

END

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