おっさんでサマーランド

非常に悪天候のなか、八王子へと向かった。

目的地は東京の隅の茂みを越えた所に異質な佇まいで迎えてくれた、常夏の楽園、サマーランドだ。

レジャーとしてのプールは何年ぶりだろう。

プールは大学の時に行って10分で飽きて「やっぱこの歳になると海だな。」とか、カッコ付けた事を言ってたのは覚えている。

サマーランドの誘いは前日に同じ歳の会社の同期に誘われた。

特に用事は無かったのだが、返事はすぐにはイエスと言わなかった。

なぜなら

おっさん男二人でサマーランド行って楽しいのか。

とシンプルに思ったから。

「もう一度、連絡する。」と伝えた後、すぐさまスマートフォンでサマーランドを検索した。

出てきたのは、想像を絶する特大スライダーと、サスケの初回ステージを思わす水場のアスレチック。

結局、朝の9時に八王子へと向かった。

八王子で待ち合わせた後、お互いに水着を持ち合わせてなく、田舎ヤンキーの洞窟、ドン・キホーテへ。

ラッキーなことに、水着980円セール。

とはいえ、セールなだけあってダサいのだ。

まぁ、彼女と行くわけでもないし、何でもいいか!

とは思いながらもダサい水着のなかから必死に一番ダサくない水着を選択。

友達も一番ダサくない水着ということで、二人で同じ水着を購入することになった。

なんとなしに、プールなら浮き輪も必需品であろう。

ということで、浮き輪も買った。
オレンジ色の浮き輪を2つ購入。

プールへ行く準備万端。

いざバス停へ。

サマーランドは八王子からバスで30分かかる。

時刻表を覗くと、次が45分後…。

まじか。

都会の生活に慣れてしまい、交通公共機関の認識が完全に都会に染まっていた。

ましてや、サマーランドなら無料巡回バス出てるだろうくらいの期待もありましたが玉砕される。

45分間どうしようもないので、おっさん二人は駅内のスターバックスコーヒーへ向かう。。


おっさん二人、抹茶クリームフラペチーノとバニラクリームフラペチーノを購入。

何故か「グランツェサイズ」という一番デカイやつ。

友人のおっさんが、一口飲んだ後に

「クリームが外側だけでなくて、あいだにも、もう一回挟んであってくれれば良いのに!!」

という、おっさんらしからぬ薄気味悪い発言をしていたので、無視した。

グランツェサイズを飲み干して、丁度いい時間になったので、バスへと向かう。

それでも少し早めに向かったのだか、大行列…。。

客層は若い女の子二人組が一番多く、次いで少年軍団、ファミリーといったラインナップにおっさん二人が混ざり混む。

バスに乗り込むと、次々に若者達がバスを埋め尽くす。

内心、ワクワクしながら会話をしているとフッと水着の事がよぎる。

ちょい待てと…この若者達に混ざっておっさん二人がサマーランドに行き、同じ水着と同じ浮き輪で二人乗りのスライダーを滑る……

完全にゲイ。

「サマーランドにゲイ現る」と少年少女にネタにされるだろうと。

到着後はそのことが気が気でなく、少し距離を空けて歩いたが、逆に喧嘩したゲイカップルという妙なリアルな感じになるので難しい。

とりあえず一発、「軽めのスライダー行くか」と、監視員いないレベルの一人乗りスライダーへ。

待ち時間も無しで、余裕ぶっこいて滑る。

めっちゃ怖い

途中、勢いで水が全部顔にかかって鼻にバキュームされて苦しい。

次に滑ってきた友人のおっさんも同様な事件へ。

非常に見苦しい。

しかし、このスライダーが少年心のワイヤーロープが完全に外された。

僕達おっさんは、サマーランドのスライダーというスライダーを全て制覇した。

中でも6人乗りのドボンというメインのスライダーでは、僕達おっさん2人と男子小学生4人の組み合わせで乗ることになり、スライダーの恐怖とゲイカップルと乗るという非常に怖い思いをさせたことは謝りたい。

サマーランドにはブールだけでなく、温水の施設もあり、これが非常におっさんにとってはありがたい。

所々、温水で休憩しつつも、なんだかんだ僕達は10時から閉園の17時まで遊び抜いた。

なんなら、一滴の水も一切の食事もせずに純粋にプールを楽しんだのだ。

結果

おっさん二人のサマーランドは楽める。


友人のおっさん「次は豊島園行こう」

非常に待ち遠しい。

このnoteが良かったと思ったら、お願いします('ω')ノ