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匂いはデータで送れないからこそ。

元旦にフレグランスショップへ行きました。

元旦にです。

というのも前にいらっしゃった男性のお客様が凄くいい匂いだったんですね。

かなり強めに香水を付けていたと思うのですが全然嫌な匂いじゃないのです。

彼の見た目はゴツめなのですが、香りが優しくて、なんか香りで印象が変わるし、むしろ話しやすくなったのはその香りがあったからだと思います。

話を聞くと、香水が当然お好きな方でこだわりもあって、その方に勧めて頂いたお店に行ってみることにしたのです。

そこには、見たことのない香水がズラリと並んでいて、対面でヒアリングしながら香水を選ばせてもらえます。


店主ももちろん、香水にはかなりこだわりをお持ちで、香水のイメージを変えたいというかなり熱い方でした。

たしかに、香水といえばチャラいイメージであったり、付け過ぎると臭いというイメージはありますが、ちゃんと付き合うことで自分のテンションを上げたり、相手からの印象をコントロールできるものだというお話も伺うことができました。

思えば、提供される食べ物にしても、味はもちろん、盛り付けの綺麗さ、そして料理から漂う香りってかなり重要な要素を占めているにも関わらず、人間の身だしなみの点においては、見た目の視覚には異様に執着するけど、匂いに関してはまだまだ伸び代はあるのではないでしょうか。

ヘアワックスを使うように、匂いにもこだわれるようになれば人として一歩抜きん出ることができると確信しました。

匂いはデータで送れないからこそ、直接会ったときの印象を大きく変えるし、オーラと呼ばれる不可思議なものは「匂い」の要素も大きいのではないだろうか。

こちらの店内に置かれてる香水は「ニッチフレグランス」というジャンルで、いわゆる空港や市街地の香水ショップに置かれてる洋服などのブランドが出している香水とは異なり、ブランドの枠を越えて世界の香りの調合師が「匂いを楽しむもの。」として作られたこだわりの香水がたくさんあります。

例えば、「フランス革命」をイメージした香りや、僕は普段はお酒を扱うのでミズナラの樽の匂いや、「アブサン」のリキュールの匂いの香水は結構テンションが上がりました。

香るだけでも、とても面白いのです。

匂いの選び方はシンプルで「自分が好きな匂い」がおすすめらしいです。

もちろん、「他人にどう思われたいか。」という要素も大事かもしれませんが、結局自分が好きな匂いじゃないと付けないとのこと。

たしかに、服においても同じかもしれません。

流行に流されず、自分が気に入った服こそ着続けることができると思うのです。

そして、僕が最終的に気に入ったのは木の成長点をイメージした匂いでした。

花と葉の間から香ってきそうな匂い。とのことで、それとなく蜜の匂いもして、蝶々が寄ってきそうです。

価格は2万5千円でした。

価格だけみると高く感じるかもしれませんが、面白いことに、受ける接客やうんちく話で価値が跳ね上がり、その体験を含めれば妥当な金額に思えてくるのです。

あとは何より正月のテンションで買いました。

だから、今年はいい匂いだと思います。

匂い元年の始まりです。


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