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Capex がやってきたことやっていくこと3/3

Shuntaro Kogame

【本連載の構成】
1. Capex 会社紹介・Capex が実現したい未来
2. Capex 設立から PMF まで
3. 事業領域の選定背景(本記事)
参考: bitFlyer での経験(2019年8月)(*Facebookの投稿に遷移)

事業領域の選定背景

2011 年から 2014 年まで私はメガバンクで法人営業をしていました。当時の私は銀行員として数百人の社長と話す機会がありました。社長は日々、経営課題に対してどうすれば良いかを考え、悩んで、苦しんでいました。当時の私からは、社長が考えていることを詳しく共有でき、かつ理解できる人々は周りに少ないように見えました。銀行員としては社長に寄り添って対話をすることが多く、対話を重ねると徐々に心を開いてくれ、仲良くなると色々な話をすることができるようになりました。そうすると、話の端々から得られる情報から課題を細かく具体的に把握することができ、銀行員として持つ解決策を需要に合わせて提案・提供することができ、双方がより良い状態になりました。

対話を通じた顧客との関係構築は課題の把握・解決に有効だということを学んだと同時に、社長と同じ状況は私個人にも身の回りの人たちにも起きていることに気がつきました。自分自身もコーチングを受けたり人に話したりすることによって気づきを得て問題が解決できたり、問題が解決しなくても安心感を覚え、より安定したことがありました。そこから、この問題は多くの人に共通している課題だと考えました。それぞれが課題を抱え、身近に相談できる人がいないこともある。情報化社会が進み、SNS など自己表現手段が多様化していても、簡単に気持ちを吐き出せる相手がいたり、対話欲求や承認欲求を充足したりすることが難しい人は多くいると思います。また、気分障害や精神疾患の患者数も増えています。便利な世の中になったにも関わらず、人の情緒的な課題は解決されていないままだと思いました。それらを解決する対話AI を構築し、人に寄り添うサービスを作ることができれば、多くの人たちに利用してもらえる可能性がありますし、世界中で使われる可能性があると考えました。

技術(自然言語処理)

高品質な対話AI を作ろうと思ったとはいえ、自然言語処理技術や対話データ、オペレーションの観点などを考えると技術的な情報が足らず実現可能性は不確かでした。そこで自然言語処理・対話領域について調査をしました。自然言語処理技術は 2018 年 BERT*1の登場以降飛躍的に進歩しました。特に英語圏では人間を超えると評価される対話の研究開発結果を発表する企業が複数あるなど進展著しいです。一方、日本語は話者が英語と比べて少ないこともありデータが少なく、英語圏ほど研究開発が進んでいないのが実態です。この領域で事業をするにはデータを集め、対話AI を作りきって、良質な対話体験を提供し続けることが大切です。高度な対話体験が提供できれば、更により良い対話AI を構築するためのサイクルを作ることができます。それらを実行しきる体制・システムを構築できるかがポイントだと考えました。

外見(フォトリアルかデフォルメか)

AI の見た目は重要です。プロダクト開発初期に何度も議論を重ねてあれやこれやと作っては壊してきました。2D、3D、デフォルメ、フォトリアル、動物や人型、もやもやした球体など。私は、人々が自分の好みの存在を自由に創造することができ、利害関係のなく、なんでも話すことができる状態を実現したいと思っています。外見は色々な表現があると思いますが、なるべく幅広い表現をプロダクトで実現できるようにしたいと思います。人間社会では実現ができないことがサービス上で実現できれば人々がより豊かに生活できるようになる。そう考えています。

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当社では上の画像のようなフォトリアルなバーチャルヒューマンから、PATONA のようなデフォルメバーチャルヒューマンまで幅広くカバーしておりエンドユーザーの属性や商材などによって適した表現をすることができます。

フォトリアルなバーチャルヒューマンはインフルエンサーとして活用されることが多いです。バーチャルな存在であるが故に、人ではなかなかできないような表現だったり、物理的な制約(場所・時間)を超えてコンテンツを生成することができるためコストメリットもあります。

対話AI と組み合わせて B2C や B2B のお客様対応、カスタマーサポート、社内教育(複数人同時のロールプレイや、教育係の応対など)への活用を検討される法人も増えてきました。今後も様々なバーチャルヒューマンに対応し、展開して参りたいと考えています。ご興味ある方は是非お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

後書き

人と AI が共生する世界観を自分たちの手でつくり人々の生活を豊かにしたい。皆さんも幼い頃から SF 映画を見てワクワクすることはあったと思います。SF 映画を通じて未来の絵姿が世界中に共有されていますが、その未来の実現に向けて力が発揮できる機会はなかなかありません。
人々の生活が豊かになる変化は多くの人が日々努力を積み重ねた結果、徐々に実現されると考えています。我々も、日々1つずつ積極的な努力と挑戦を続けていきたいと思います。

(終わり)

ここまで読んでいただきありがとうございました。当社事業、対話AI、バーチャルヒューマンにご興味ある方はぜひお気軽にご連絡ください!

【本連載の構成】
1. Capex 会社紹介・Capex が実現したい未来
2. Capex 設立から PMF まで
3. 事業領域の選定背景(本記事)
参考: bitFlyer での経験(2019年8月)(*Facebookの投稿に遷移)

【参考資料】
*1 https://arxiv.org/abs/1810.04805

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