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学生時代に仕事観を変えてくれたシェフの言葉

僕が学生時代、フレンチレストランでアルバイトをしていました。
アルバイトスタッフは僕のみで大人の中に混ざって働いていました。
年下ということもあり、皆に可愛がってもらいました。
その中でも一番お世話になったのはシェフです。
料理に真剣に向き合っていて死ぬほど働いていて、僕に取ってとてもかっこいい人でした。
よく仕事終わりに飲みに連れて行ってもらったのですが、とある時に「こんなに激務でシェフって仕事が嫌になったことってないんですか?」と聞いてみました。
「仕事が嫌だと思ったことは一度もないよ」
即答でした。

社会人の先輩たちに仕事の話を聞くと愚痴を言う人が多かった中で、学生時代からこういう仕事に誇りを持っている人が身近にいたお陰で仕事に対してネガティブな感情はなくなりました。
むしろこういう大人を見ていると早く社会人になりたくて堪りませんでした。

そのシェフは今は独立して自分のお店を持っています。
自分のお店を持つことはとても大変なことですし、さらにここ一年高級店は会食が激減したのでとても厳しい状況です。
そんな中でもいつも仕事に本気で取り組んでいるシェフが僕は大好きです。
時々お店が閉まった頃を見計らって話をしに行きます。
シェフは逆に僕のビジネスのことなど聞いてくれます。
学生時代に仕事に本気で取り組む人と出会えたことが今の僕につながっているんだなとふとした時に思います。
環境ってとても大切ですね。

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