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スタートアップは社長だけが急成長することに注意

先日僕がとても勉強させてもらっている会社の経営者の方とランチをする機会がありました。
そこでは本当にたくさんの学びがあったのですが、一番の気づきは社長の急成長についてです。

僕は一応社長なので必然的に周りに社長が多くなります。
社長というのは孤独とよく言いますが、やはり社内で理解されない部分も多くなり友人は社長ばかりになりがちです。
今回ランチをさせて頂いたのはとある有名企業の共同創業者でNo.2の方でした。
その方から「No.2だからこその視点」でいろいろ教えて頂きました。
同じ経営者でも社長とNo.2では見える景色が違うんだなと感じました。

社長というのは他の経営陣含め社内の人間より急成長する可能性が高いと言います。
最終的な決定権があるので、事業を自分の得意なものや興味があるものにしやすいので力を発揮しやすいですし、社長は実績ある人たちと出会う機会も圧倒的に多いというのです。
何かあると社長が一番に呼ばれますので、そうなると質の高い情報も得やすくなります。
社長はどんどん成長の機会に恵まれ、一方で周りのメンバーはそういう機会が少ないので、社長と差がどんどん生まれてしまうというのです。
そして、社長は他のメンバーに対して「なんでまだそのフェーズにいるの?なんでそんなこともできないの?」不満が募り、他のメンバーは「社長が言っていることが理解できない。自分ばっかり良いチャンスに恵まれて」と不満が生まれるわけです。

これはまさに僕自身も経験してきたことで、僕は社長として成長に機会がたくさんあり、他のメンバーに対して成長が遅いと不満に思うこともありましたが、それは自分が成長しやすい環境にいるという自覚が少なかったのです。

ではどうしたらその差を縮めることができるのか。
その方からは「できる限り他のメンバーも成長するように、社長が機会をつくることですよ。」と言っていました。
例えば、社長の飲み会があったとしたら他の役員メンバーを同席させてもらうとか、自分が聞いた質の高い情報をすぐに他のメンバーに共有したりするということです。
そうすることで情報格差や成長機会の格差が減っていき、実力も意識も社長に近づいていくということです。
つまり、社長が急成長の機会を独り占めしないということです。

これを聞いた時に起業してからの日々を振り返って反省しました。
僕は社長という立場だからこそできたことも多いのに、自分の力で成長してきたと勘違いしていました。
そんな意識では会社のメンバーを成長させることはできません。
社内のメンバーが成長できる環境をつくることは社長だからこそできる大きな仕事です。
そういう意識が足りなかったわけですね。
今後社内のメンバーの成長の機会をつくることに自分の時間を意識的に使っていこうと思います。
逆に社長以外のメンバーの方がこれを読んでいるのであれば、社長にこの話をして、できる限り情報共有してもらったり、いろんなチャンスに同行させてもらえるように頼んでみてください。

今回は社長ばかりと交流していては見えない視点をたくさん教えて頂きました。
もっといろんな視点で物事を見れるようにならないといけないですし、いろんな人に会って話したいなと思いました。
緊急事態宣言を解除されたので、いろんな人に会いに行ってきます。

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