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我が家のもうひとりのおじさん


「チャッチャッチャッチャッチャッ」


フローリングに爪がかかり、リズムのいい足音を鳴らし、自室でPCと向き合っているぼくの元へと遊びにくる。

そんな彼は、我が家のもうひとりのおじさんの朔太郎(さくたろう)。

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宅配便など人が家にきたときには、玄関から一直線上にあるリビングの最奥で、身を震わせながら必死に吠え、「門番」という職務を彼なりに全うしてくれている。

今回は、我が家の門番を担うと同時に、ぼくの弟分でもある「さくたろう」を紹介しようと思う。

さいごまで見ていただけると、ぼくと一緒に、彼も横でシッポをブンブンと振りながら喜ぶことだろう。

13年前

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今から約13年前、当時高校1年生だったぼくは家に着き、リビングに置いてあるダンボールを覗くと、そこに彼の姿があった。

当時の写真がないことが残念だが、踏みつけてしまいそうなほど小柄だったことを今でも覚えている。

桜の季節だったこともあり、母の好きな言葉である「桜咲く」にちなんで、「さくたろう」と名付けられた。

「さくたろう」との呼びかけにはあまり反応しないが、「おやつ」の言葉には並々ならぬ反応速度をみせる彼は、「ロングコートチワワ」となんとも上品な名前の種族だ。

ところで、みなさんはチワワの平均体重をご存知だろうか。

約1.5kg〜3kgとなんとも可愛らしい数字のなか、彼はなんと「6kg」という破格な体格を誇っている。

あの「小柄だったさくたろう」と、「今リビングで寝ているさくたろう」は、本当に同じ「さくたろう」なのか、疑わしいものである。

今ぼくがこうしてnoteを書いている間にも、彼は更なる成長を遂げるために、睡眠をとっているのかもしれない。

定常業務

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チワワ界屈指の破格な体格を存分に生かし、我が家の門番を務めている彼だが、実はほかにも定常業務がある。

それは、ぼくのベッドのありとあらゆる場所を舐めまわすことだ。

「チャッチャッチャッ」と軽快な足音とともに、いつものごとく部屋にやってきて、何をするのかと思えば、ベッドに飛び乗りすべてを舐め尽くす。

「べろべろべろべろべろべろべろべろべろべろべろべろ。」

これでもかというぐらいの、数十分にもおよぶ必死の舐めまわし業務が終わると、行き道とは打って変わって、なにやらトボトボと帰っていく。

1、2時間ほどすると、またあの軽快な足音とともにやってくる。

「べろべろべろべろべろべろべろべろべろべろべろべろ。」

さっきもそれやってなかった?というぼくからの問いなどはお構いなしに、まばたきすらも惜しみながら舐めまわし業務を続ける。

労働者の鏡と言っても過言ではない。

またトボトボ帰るのかと思いきや、「今回は撫でてや。」と言わんばかりに背中をこちらに向け、体を寄せてくる。

数分撫でてやると、満足したのか、またトボトボと帰っていく。

この業務を彼は、1日に4、5回、またあるときは数えるのが面倒になるほどの回数をこなす。残業なのだろう。

さらには休みもとらず10年以上も続けているのだから、心から尊敬に値する。

これからも我が家の「門番」として、また「1級舐めまわし師」として、過ごしていただきたいものである。


\ さいごまで読んでくれて、ありがとな〜!/

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おしまい

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