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ただひたすらに、変わり続ける。創業10周年を迎えて振り返る、"挑戦の継続"のために最も大切だと思うこと。

実は2023年1月23日をもって、株式会社cocoは登記から10周年を迎えます。

10年前の創業直後くらいの写真。会社名は同じですが、ロゴデザインが若干違いました。

10周年とは言っても、現在のcocoのサービスはその原型が5年前に、そして今の方向性や組織ができたのもここ1年半くらいの出来事です。そういう意味では登記からの経過年数は殆ど無意味なのですが、やっぱりなんか感慨深く思ってしまう自分もあり、個人的な10周年振り返りnoteを書いてます。

特に、10年前の創業から環境に慣れるまでの最初の数年間を思い出すと、強気な事を言いながらも内心毎日毎日不安で仕方ありませんでした。夜眠れない日なんてザラだったし、あまりに不安で、その不安を認めてしまったら自分が保てなくなりそうで、ひたすら強がるのに精一杯だった、というのが実情でした。

今回は、そんな過去の自分に向けて、そして、今同じような状態にある人に向けて、「その調子で頑張っていれば、全然大丈夫だよ」なんてことを伝えられたらなと思っています。


※補足
本当はこの10年をもっと詳細に振り返るような記事を予定していたのですが、長くなってしまったので別に掲載しました。気になる方は以下から御覧ください。



変わりさえすれば、続けられる

10年間続けられた理由はなんだろう?と考えたときに、細かくは色々あれど結局は「変わり続けること」に尽きる、という結論に至りました。最初から上手く行っていた訳ではなく、むしろ最初の5年はボロボロだった僕が言うのだからそこそこ説得力があるのではないかと思います。

変われば機会が生まれる

変わることが大切だと思う理由は、変わることで新たな「機会」を生むことができるからです。「機会があるから変われる」のでは、とも疑ってしまいますが、実際のところは「変わる->機会が生まれる」の順であると考えています。

機会をつかめば成長できる

機会さえ見つかれば、その機会から進捗を生み出し、得られた進捗から何かを学習し、その再現性を高めていくことで「成長」できます。勿論すべての機会を掴むことなど不可能なので、何度も何度も「機会を作り出す」トライを続けていくことが重要です。

リクルート社の有名な「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉もありますが、その「機会」もまた自らが変わることによって生まれます。鶏と卵の話のようになってしまいますが、「まずは自分を少し変える」というのが最初の一歩なのかなと考えています。

成長する限り続けられる

少し雑ですが、成長するとやる気がでます。これも、やる気があるから成長する、というよりも、成長するからやる気が起きる、というのが真実だと考えています。

成長すると、自分自身に新たな可能性が見えるようになるため、周りの景色が大きく変わって見えるようになります。そうすると「あれもやってみよう」「これもやってみよう」という「やる気」が強くなっていきます。

特に創業時に大きな初期投資が不要なITスタートアップの場合で言ってしまえば、会社が続けられなくなる理由の大きな要因はざっくり「創業者のやる気」なのだと思いますが、成長する限り「次はあれもやりたい!」という気持ちになるので、成長さえしていれば心が折れることは殆どなくなります。

僕もこの10年間、毎年何かしら自分自身が成長している実感だけは得られていました。いつもいつも、1年前の自分を振り返るといつもあまりに愚かで恥ずかしく感じます。それはきっと自分自身が成長しているという証拠で、その度に景色が変わり、新たな「やる気」が生まれているのだと思います。

「変わること」を目的に

物事が上手く進められていないとき、ついつい「何をすれば上手くいくか」ということを考えてしまいます。しかし実際の所、それは非常に難しいです。そもそもそれが分からないから上手く行かないのです。

見つからない「正解」を安易に短距離で探しに行くと、途中で疲れて諦める事になってしまいます。

しかし、「上手くいっていないのであれば、その状況を変えなければいけない」ということは間違いないわけです。そこで重要なのが「これをやれば上手くいくか?」と考えるのではなく「上手くいっていないときは、まずは変わっていればOKという考え方です。

まずは小さな変化から

何かを変えようとすると、ついつい大きな変化を求めてしまうところですが、大事なのは今すぐに変えられる小さなことから始めることです。とにかく昨日と今日に何でも良いから"違い"を作ることに重きを置きましょう。

例えばいつも通る道をちょっと変える、読む本の種類を変える、行ったことのない場所に行ってみる、飲みに行く人を変えてみる、時間の使い方を変えてみる、等々、違っていれば何でも良いと思います。とにかく「うまくいくか」ではなく「変わっているか」を自分に問い続けるのです。

何かを変えれば、ちょっとした物事の歯車の噛み合い方がかわります。歯車の噛み合いが変われば、今までは得られなかった機会に出会うことができます。その中の1つでも成果に繋げられれば、なにか今まではなかった具体的な進捗が得られます。

昨日と今日に違いを作る

勿論「道を変えてみる」程度の小さなトライでは、実際のところは基本的に殆ど何も起きません。それでも「あれ?今なんか上手く行ってないぞ?」と思ったら、とにかく何かを変える以外にそもそも選択肢は無い、ということを理解しましょう。

だから、最初から上手くいくことになど期待しすぎず、ただとにかく「昨日と今日に"違い"を作る」ということが大切です。

変わるための3つのトライ

1回のトライで何かが大きく変わることは期待しない、と言いつつ、特にこういった取り組みはうまくいきやすいなーという印象があることはいくつかあるので、特に成果の出やすそうな3つのトライをピックアップしてご紹介します。

この3つは、未だに僕も壁にぶつかる度に実践している取り組みになります。

嫌なことをやってみる

変化を作るために様々な事にトライしてきましたが、特に効果的だったように感じたのは「嫌なこと」をやってみることでした。

明確な根拠はないですが、恐らく「嫌なこと」の中には自分の勘違いや不必要な思い込みがたくさん詰まっています。そういった勘違いや思い込みがなくなることで、歯車が良い方向に噛み合い始めて様々なことが好転し始めた、という経験が沢山ありました。

トライの瞬間は本当に嫌なのですが、極力自分が無意識に避けていること・当たり前に抵抗してしまっていることを、一度で良いから肯定的に捉えてやってみる、ということができると良いと思います。

勿論一撃で何かが好転し始める、ということはないと思いますが、何度か繰り返すうちに新しい発見に出会う確立が高かったな、という印象です。

極力遠くに行ってみる

もう一つ、ある程度気軽に試しやすく効果を感じるのが「極力(物理的に)遠くに行ってみる」ことです。勿論これは行ったことない場所です。上述の「嫌なこと」に近い意味で、できれば「あまり興味のない場所」が良いと思います。(例えば温泉好きなら温泉に行きたくなってしまうと思いますが、こういった場合は温泉じゃない場所のほうが良いです。)

とにかく「何か上手くいかないな」と思ったら一旦遠くに行くようにしています。毎度何かしらのちょっとした変化が得られるなーという感覚があります。

アドバイスをそのまま実行する

これも、変化をつくるために非常にシンプルで強力なトライでした。そりゃそうだろ、という感じなのですが、僕としては「人からアドバイスを貰ったときに、それをそっくりそのまま実行する」人は実は非常に少ないのではないか思っています。

多くの場合で、貰ったアドバイスに対して「本当にそれで上手くいくか?」という判断を挟んでしまうため、なにかオリジナルにカスタマイズして実行したり、または結局実行しない、ということが起きているのではないかと思います。僕もそうした経験が何度もありました。

受け取ったアドバイスが何か間違っていることは、実際の所よくあると思います。それでも、一回細かいことを忘れてそのまま実行してみると、上手く行かなくても高確率で何か新たな発見があります。人からのアドバイスは「100点満点の正解」ではなかったとしても、それに近い何かがある可能性は非常に高いのだと思います。

大事なのは、変わることです。昨日と今日の自分に違いがあればいいのです。そういう意味で「他人からアドバイスされたことをそっくりそのままやってみる」ということは非常に強力な「変化」となり、それが良い機会を生み出していくことに繋がります。

変わり続けるために、大切なこと

細かいTipsは他にも色々ありますが、最も大事なのは「まずは変わろう」という意志と覚悟だと思います。

負けを認める

特に「自分は正しい判断ができないから、今うまく行っていない」ということを正面から認め、良い意味で負けを認められると、短距離での正解よりも「まず変わる」ことを優先しやすくなります。

これは最初のステップが心理的に一番キツイような感じがしますが、壁にぶつかる度に、「今はうまく行っていない」ということを正面から受け止めることが大切だなと思います。

長期の自分を信じる

もう一つは、上段にもありますが、短期ではなく長期の自分を信じ続けることです。だからこそ今を多少捨ててでも「変わる」事に集中出来るようになります。

この10年を振り返っても、「焦らない」ということは本当に大事だったと思います。何度も何度も焦って余計なことをしてしまい、現在のあらゆることに遅れがでていることを心底後悔しています。

今cocoで起きている変化

ここまでどちらかというと僕個人の話が中心でしたが、10周年を迎えた株式会社cocoの方も当然常に様々なトライをしていて、実際に今大きな変化の局面を迎えています。

ついに超えた壁

昨年終盤からその兆候はあったのですが、プロダクトとしてのcocoにおける「第2の最重要KPI」を今月ついに爆増させることに成功しました。

プロダクトの第2の最注力KPIの推移。月の 2/3 時点で2倍以上の成長を実現

本当は去年前半に成長させる予定だった数値なのですが、なかなかその糸口がつかめず正直大変でした。しかし、様々なトライの結果もあり大きな変化を実現することができました。

今回はその詳細は省きますが、プロダクトのアップデート手法そのものを大きく改善できたし、まだまだそれはこれからも大きく発展させられる、という感覚があります。

60名のメンバー

冒頭の写真は4人(しかも全員学生)でしたが、現在弊社のslackには61名のメンバーがいます。コチラは勿論ライトな副業の方も含まれるため「フルタイムの正社員60名」の会社と比較すると大きな乖離はあるのですが、それでも去年1年で随分と増えました。

現在会社のslackには61名のメンバーがいます
社内オンライン交流会の様子(一部)

フルリモートなこともあり、MetaLife というツールを利用して社内オンライン交流会、ということも定期的に実施しています。1年前と比べても、随分と組織らしくなってきたなという実感があります。

営業コンテストでの入賞

まだイベントの途中ではありますが、Japan Sales Collection 2023 という営業コンテストのイベントでも上位に入賞することができました。

営業コンテストでも上位に残れるようになってきました

元々僕自身が殆ど営業が未経験、という中であれこれ試行錯誤してきましたが、優秀なメンバーの存在もあり弊社の営業体制もプロフェッショナルの方々から評価してもらえるようになりました。

変わりさえすれば、成功できる

「続けてさえいれば、成功できる」といった類の言葉は近年は耳にタコができるほど聞くようになってきましたが、それはつまり「続けること」自体の難易度がそこそこ高いということなんだろうなと思っています。

なので今回も「なぜ続けられたのか?」というところに焦点を当てた内容になっていますが、敢えて高橋流に変換させてもらうなら「変わりさえすれば、成功できる」ということなのだと思います。

勿論、僕自信がまだ全然成功とは言い難い状態なためこれは説得力が無いと思いますが、それでも僕は「変わり続けてさえいれば、成功できる」と信じています。同様に、不安に押しつぶされそうになっていた昔の自分にも、そして今まさに挑戦の過程にある人にも、10年間のトライから得られた学びとしてその言葉を贈りたいなと思っています。

最後に:感謝と謝罪

本来一番最初に書くべきだし書きたいと思っていたことですが、タイトルと内容が乖離していたので最後に持ってきました。ごめんなさい。

普段から・またこの10年やその前から直接的にも間接的にも関わってくださった皆様、本当にありがとうございます。

おかげさまで株式会社cocoは、この10年で一番良い状態になっています。まだ具体的な数値や成果に出ていない・外に出せない部分もありますが、素敵なお客様、最高のチーム、理解ある株主の皆様、他にも様々なステークホルダーの皆様のおかげで、去年も色々あれど着実に成長できたし、来年への楽しみな仕込みがたくさんあります。

この10年で身に染みるように何度も何度も学ばされたのは、やっぱり自分ひとりでは何もできないし、身の回りの99%以上の出来事が皆様のおかげで成り立っているということです。あらゆる方向から助けていただき、見守って頂き、年々返さなければいけない恩ばかりが積み上がっている状態で、皆様への感謝しかありません。

本当に本当に本当に本当に本当にいつもいつもいつもいつもいつもいつも有難うございます。

また、10年前やそれよりもっと前から応援してくださっている方や、迷惑をかけたままの方もいて、未だに当時約束したはずの結果が出せておらず、何も返せておらず、本当にごめんなさい。

本来であればこんな偉そうなnoteを出すのもおこがましいような立場なのに、いつも黙認していただきありがとうございます。必ず頂いたものを大きくして返すので、更にもう少々お待ち下さい。

ということで、11期目も頑張っていきますので皆さん引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m!


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