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無償で絵を描くことはありません

時々いただくご相談で、毎回ちゃんと説明もしていることなのですが、はじめから自分のスタンスを示していたほうが良いかなと思い書き残します。


基本的に無償で絵を描くことはありません、できません。これは知人・友人に対してでも同じです。理由としては

・描くことを生業としているため
・人や案件によって無償有償を分ける線引が難しいため
・対価をくださっている人に対し不平等が生じてしまう

ことなどがあります。同じ理由から、ぼくも誰かに無償でお願いをすることは基本的にはありません。

例えば

・制作費なしのコンペのお誘い
・次の仕事では予算を確保するから
・あなたの宣伝になると思いますよ

などの理由から無償協力の依頼があった場合はお受けできません。自分から協力したいと思えること(チャリティーとか、個人的なプレゼントなど)は別です。


大きなお仕事のコンペやプレゼンともなると、クライアントからその費用がでないことがよくあります。それでもぼくが制作費を受け取るということは、間に入ってくれている代理店や制作会社さんが持ち出しで報酬を払ってくれているということで、なんだか申し訳ない気持ちがあります。そんな状況はやっぱり良くないなぁと思うので、どうにかならないものかと常々。。

ぼくのような個人が、例えば制作費の出ないコンペを受け落ち続けると早々に活動、生活が立ち行かなくなります。長い目で見て勝てればよいのでしょうが、もちろんそんなに甘いわけはなく。その間絶えられるほどの体力、持久力がないので。自衛のためにお断りさせていただくしかない… という状況です。

(既存の作品をサンプル制作のために提供するなどして対応できる範囲のことであればお受けしています)


対価が発生しないと依頼側も希望やこだわりをあまり出せず、ほとんどこちらに「おまかせ状態」という事にもなりかねないため、十分なやりとりができなまま、結果ぼんやりしたものが出来上がってしまうと双方にとっても良くないですね…。

ちゃんと希望を伝えてもらうためのお金、もちろんその分はお仕事、成果物でキッチリお返しできるようにする。そんな関係でありたいと思っています。



こんなふうに、普段からよくtwitterで仕事上のお金についての話をしています。ハッシュタグ「#もっとお金の話をしよう」では皆様からのお話も集まっています、ありがとうございます。なかなか言いにくいこともあるかと思いますが、個々に声を挙げていける世の中になればいいなと願っています。



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