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自分の希少価値を高める営業術

イラストの仕事を得る上で、売り込み(営業)はとても大切です。

ただ、やみくもに誰でもいいから絵を見てください!というスタンスでは、なかなか結果に結びつかないでしょう。

ではどんなところに自分を売り込むのが良いでしょうか。よく質問を受けることもあるので、ぼくなりの方法のひとつをお話します。


チャンスも多いがライバルも多いエリア

日本国内、特に出版系のお仕事でいえばその大半は東京に集中しています。

仕事の量は物凄く多いですが、それを求めるイラストレーターも同じく物凄く多いです。うまい絵が描ける人など山のようにいます。

仕事が一極集中するエリアではチャンスも多いがライバルも多いのです。

全国の猛者が椅子取りゲームを繰り広げる競走の激しいエリア。その中で自分を見つけてもらい、さらにお仕事を獲得し続けるのは並大抵なことではないです。

ましてやそこに住んでいない者(例えば、ぼくは神戸在住です)からすると、呼ばれてすぐに打ち合わせに行けないなど、少なからず距離的なハンデを感じる事もあるかもしれません。

では地方に暮らす者にはメリットがないのか?というとそうではありません。むしろ競争率が低い分チャンスも多いと思います。


地方に住む者こそ、その地の利を活かす

自分が暮らす自治体や地元の企業、その広告や広報物を誰が作っているかご存知でしょうか?かなり高い割合で同じく地元の広告代理店、印刷会社やデザイン事務所に頼んでいます

これは体感をもとにした印象ですが、やはり「せっかく頼むのなら地元の人に」という傾向が少なからずあり、緣やゆかりを重んじる傾向があります。

東京のクライアントは地方に仕事を発注することに慣れています。が、反対に地方のクライアント(自治体など)が全国のイラストレーターに発注することにはまだまだ慣れていません

でははそこに自分を売り込んでいるイラストレーターはどのくらいるでしょう?かなり少ないのではないでしょうか。そうです、競争率が格段に低いエリアが実はすぐ近くにあったりします。

猛者がひしめくエリアで戦うのももちろん刺激的で良いのですが、自分が暮らすエリアで何かできることはないか、一度見つめなおしてみるのもいいかもしれません。


絵が描けるって、自分思うよりもずっとすごいこと

同業者にかこまれているとなかなかそう思えないですが、絵が描けるという スキルは自分が思っているよりもずっとすごくて価値のあることです。

その価値をどこで活かすか、競争率の低い場所でなおかつそこに暮らす自分に利がある場所でなら、より希少価値の高い存在になれると思います。

いかにして自分に希少価値を持たせるか。ここがポイントでです。

絵がほしいけれど、誰にお願いすればいいのかわからない。これは本当によく耳にします。マッチングがうまくできていないだけとも言えます。

本当です。わからない、だからいらすとやさんを使っているとも言えます。

それさえクリアできれば、地元で地盤を固めることができます。そこで得た繋がりや信用は他の地域の人が割って入れないほど強固なものになり得ます。それを築くことができれば今後の活動の大きな基盤にもなることでしょう。


地域コミュニティに積極的に参加する

例えばぼくは地元神戸で行われるイベントなどに参加して、そこで出会いつながった方々からその後お仕事をいただいたりしています。

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また、生まれ故郷である大阪市枚方市(くずは)のお仕事もご縁あっていただきました。ここでもやはり出身地ということが大きなメリットになっています。

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ここでは実際に会って、どんな人で、どんな絵を描いているかを知ってもらうことが、なにより大切です。

そこではSNSでいくら人気があるか、一部ではすごく有名だ、などはあまり重要ではありません。そんなことは地域コミュニティには関係なかったりします。そもそもSNSなど見ていません。だからこそライバルが少ない、とも言えますね。

同じ絵でも、どこで、だれに、どんなふうに見てもらうかで反応は変わる。

そんなお話でした。

一方で国内に留まらず、海外も視野に入れた活動が当たり前になりつつある昨今。足元を固めつつもグローバルな視点を持ち、それをうまく使い分けていくことがより大切になっていくかもしれません。


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