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#買ってよかったもの

ぼくは普段、主にIllustratorやPhotoshopなどのデジタルツールを使ってイラストレーションを制作しています。昔こそアクリルガッシュでペタペタ描いていた時期もありますが、お仕事をするようになった今では効率性や利便性を考えほとんどがデジタルの作業になりました。

デジタルデータでの仕上がりについては満足していますし大好きなのですが、唯一自分が弱点(?)だと感じていたのがプリントアウト問題でした。

これはあくまで主観ですが、展覧会などで作品として展示をする時に、データをプリントアウトしただけの作品は、原画に比べてやはりどうしても見劣りしてしまうような気がして。

なのでせめて紙にこだわってみるか、とも思ったのですが我が家にあった簡易レーザープリンタではあまりクオリティの高さは期待できず。結局展覧会やイベントのたびに業者に依頼をしていました。


そんな時、同じようにデジタルで作品をつくるまわりのイラストレーター、タケウマさん玉村へビオさんにいつもどうしてますかと尋ねたところ、顔料プリンターなるものを使っているとのこと。

インクジェットプリンターには、インクを用紙の表面に染み込ませる染料プリンター、そしてインクを用紙の表面に付着させる顔料プリンターの2種類があります。どちらもそれぞれ特徴があるのですが、顔料プリンターは

・使える用紙の幅が広い
・色の見え方に環境光による影響が少ない
・印刷プリント耐性に優れている

また、使用するインクの色数が多いので高精細な色表現、豊かな階調性を持つ。といった特徴があります。


ものは試しということで、今年導入してみました。選んだのはCanonの「PIXUS PRO-10S」です。

お値段もそこそこしますし、あとなんせ大きいので迷いましたが、これでプリント問題が自前の環境で解決できるのであれば…!と思い購入しました。(あと、趣味の写真にも使えるしと思って。)


特に楽しみにしていた使える用紙の幅広さを体感すべく、アマゾンでいろいろな紙を買いあさり、片っ端から試してみました。光沢紙、水彩紙、マーメイド紙…、そしてたどり着いた、自分の作品にあった紙。インクジェットキャンバスです。

デジタルだけど、どこかアナログな印象を出したいという作品制作におけるテーマとイメージがぴったりでした。


使用した様子はこんな感じです。

A3ノビまでプリントできるサイズ、さすがに大きくて場所は取ります。

  A3サイズでプリントしているところ。このくらいだと3分もかかりません。

キャンバス紙の凹凸にもしっかりとインクが定着しています。発色は本当にキレイです…!

額装してみました、いかがでしょうか。近づいて見てもらっても質感や発色の良さを感じてもらえる仕上がりになりました。

家でこれが作れるようになると、積極的に作品をカタチにしたくなりますね。そういう意味でもとても良い買い物でした。


紙については、竹尾のインクジェット紙シリーズもおすすめです。用途に合わせて使い分けるもよいかと。


もちろん写真をプリントしてもすごーくキレイです!こうなってくると、カメラももっともっといいやつが欲しくなってきますね…!!

人の欲は尽きません。。。



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