第三十八話　１期４年間を終えて

　１期４年間市議会議員を務めさせていただいた。
期間中、本当に多くの挑戦と、そして挫折を味わいながら、
町の皆さんに支えてもらい走りきることができた。

できたことなんて本当にちょっとだ。
それでも、移住者が移住しやすい環境づくりや、
小中学校におけるコーディネーターの配置、漁業に関する制度提案や交通に関する実証実験など様々なことを行うことはできた。

この町では、議員が１期で辞めるとことはあり得ない。
当選したなら続けるのが普通だ。

だが、僕自身はとても迷っていた。
このまま続けるべきなのか、それとも否か。

辞めるとなれば、応援いただき、
期待していただいた方々の期待を裏切ることになることは明白だ。
一方で思うこともたくさんあった。

本当にこの町のためになるには。
本当により多くの価値を出していくためには。
本当に自分自身の人生を生ききるためには。

結果として僕は、
１期で僕自身が議員として活動をすることは終わりとし、
さらに若い後継を立てることに決めた。