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第三十五話:2015年9月、陸前高田市議会議員選挙に挑戦。


話は前後するが、2015年9月の陸前高田市議会議員選挙に出馬した。
市議選への立候補を打診されたのは、2015年1月のこと。
第1回目のCMSP後からずっとSETの活動を一緒に行ってきてくれた
元市役所職員の佐々木幸悦さんからの突然の相談だった。

「三井、立候補してみないか。市議になれば影響力が出る。
陸前高田を変える風になれる」と言っていただいた。

佐々木さんからの相談を受けて、半年は出馬を悩んだ。
市議になると公人になるため、
近所の人とこれまで通りの腹を割ったお付き合いができるのか、
それに今は一人ではなく家族もいる。
それでも、家族と話し合い、6月、挑戦する覚悟を決めた。

決断をした背景には、
「自分の役割がなんなのか?」という問いかけがあった。

僕は「自分の役割」とは、
「自分自身が心から行いたいこと」と
「他者から本当に期待されていること」の交わる部分だと考えている。


自分自身が行いたいことだけやってもそれでは自己満足になってしまう。
他者からの期待に答えるだけでは流されるだけになる。
その両方が交わる部分が「自分が本当に行うべきことである」と思った時に、市議というのは「町のためになる」手段の一つであり、
「政治」を知ることで自分の仲間にしていきたいと思った。

また、ちょうどこの時は第1子が産まれるタイミングでもあった。
そのタイミングでの出馬はとても悩んだ。
でも、「この子に誇れる生き方をしよう」と思ったのも今思えば、
決断を後押しした大きな理由だ。
妻には本当に負担と迷惑をさせたと思っている。
それでも最後は、
「たとえ誰からも応援しなくても、私の1票はあなたにいれるから」
と言ってくれた。

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