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第三十話 「この町で生きる」ことにポジティブな感情をもつ子どもが育つように


この活動をはじめて3年(2016年当時)、
夏には100人規模の夏祭りを、
冬には全町民に手作りのプレゼントを渡すサンタの企画行うまでになった。

今では、共に活動をしていた子が東京の大学に進学し、
SETのメンバーとなって月1回広田町に足を運び活動を続けていたり。
高校3年生の子は将来広田に帰ってくるために進路を変更したりしている。

ある高校生のお話。

その子は大学生が広田町に訪問するたびに会いに来てくれていた。
理由を聞いてみると、
「この町では今までの自分のこととかって
良いも悪いもすぐにばれちゃうし、
同級生とかにはみんなに知られてしまう。
だけどたかぷろで来る大学生は今までのことを知らないから、
新しい自分で友達になれるから嬉しいんだ」とのこと。

地元の高校生は過去に縛られることなく、
毎回自分のことを全く知らない人と、
理想の自分で友達ができるということはとても嬉しいようだ。

そして小学校から一クラスしかなく、
同じメンバーでずっと過ごしていくことの
弊害も同時に感じる話で合った。

「この町での教育をより良いものにしていく。」
想いを新たにこの後、小中高校の中に入っていくことを決めた。

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