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第二十四話 町を変えるためにはまずは自分から変わる。


第1回目はわけもわからないまま走り抜けた。
それでも参加してくれた7名は本当にがんばってくれた。
7日間、試行錯誤の中、なんとか町のためになるアクションを考え行えた。
最終日の報告会。
涙を流しながら参加者は地元の方に語りかけてくれた。

「『自分の心に火をつけたい!』と思ってこのプログラムに参加したけど、
『広田町のために』と必死に考え、企画を実行し、
町の方の笑顔を見た時に、
『自分の心に火がついている』事に気づきました。」
と。

それを聞いた地元の60代の方がこんなことを言ってくれた。
「俺は今まで町を変えたいと思っていた。
そのためには市役所が変わらなくゃいけない。
漁協が変わらなくちゃいけないと思っていた。
でもそうじゃないんだと今日気づいた。
町を変えて行くためには、まず自分自身が変わらなくちゃいけないんだと。
変わることはとても怖いこと。
だけど君達から、変わる勇気をもらえた。
これからは自分にできることからはじめるし、
君達と一緒にまちづくりを進めていきたい」と。

この後、この方はSETの活動に本格的に関わってくださり、
大きく成長させてくれた。

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