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サッカー選手としての中村駿介

今回はこれまでの自分のサッカー観について書いていこうと思う。
自己紹介のプラスαくらいの感覚でみていただけたら嬉しいです。

1. サッカーが上手い=偉い奴

僕はサッカーを始めた5歳の頃から高校卒業までの間、サッカーがうまければ上手いほど影響力のある人物になれるというかなりねじ曲がった考えと環境の中で生活してきた。
そのため自分にとっての第一優先はサッカーが上手くなることであり、そこに勉強や性格といったものが入る隙などなかった。

加えて、これまで交友関係はサッカーを通して出会った人がほとんどだったため、属しているコミュニティの中心には常にサッカーの上手かった人がいた。自分自身も小学校、中学校の時は地域のなかで少し上手いという程度で、どことなく周りの人を見下していたり、逆に強豪校に入った高校時代は周りに自分よりうまい奴が山ほどいて、強い劣等感を持っていたことを思い出す。

特定の何かによって自然とカーストが決まってしまう

かなり痛い奴だと思う人もいるかもしれないが、意外と学校はこのような構図が生まれやすい環境だと思う。例えば、
・偏差値の高い学校ではテストの点数が高い人が良しとされる。
・甲子園に毎年行くようなチームでは学校内でも野球部が絶対的な存在である。

もちろんそのようなルールはないが「暗黙の了解」として確かにそこに存在していないだろうか。


2. サッカーに対する考えが変わった大学4年間

高校生までの僕はサッカーが上手くなればなるほど自然と幸せにになれると本気で思っていた。なぜなら、サッカーが上手ければ試合に出場できるし、多くの人に応援される。選抜に入れば周りに期待してもらえる。今思うと、当時のちっぽけな自己肯定感を高めるためだけに努力していたと思うとなんてもったいないことをしていたのだろうと反省している。

しかし18歳までの僕にとってはサッカー=人生だったのである。

そう思う一方でプロサッカー選手になるのは現実的に難しいだろうなと感じながら大学でも体育会サッカー部に入った。結論言うと、僕は大学4年間で「なぜ自分はサッカーをしているのか」という問いと僅かながら向き合うことが出来た。

1年生の頃はこれまで同様に「試合に出たい」「いいプレーをしたい」という一心で練習に取り組んでいた。しかし、実力不足だった僕はなかなか試合に絡めずにただ時間だけが過ぎていった。

そんな自分本意な姿勢でサッカーに取り組んだ1、2年生は思うようなプレーもできず、モヤモヤしていた。そんな時、ひとつ上の先輩と食事をする機会があった。そこで先輩は僕に、

「自分はなぜ大学サッカーをしているのか考えたことある?ただ単純にサッカーだけをしていたらもったいないぞ」

と言った。恒例の自分を変えた運命の出会いである。

その後も、考え方次第でいくらでも自分自身を成長させることができる環境が体育会サッカー部にはあること、いくら考えがあってもそれを行動に移さないと成果を出すことは出来ないことなど与えられた環境で自分の役割を全うする重要性を僕はその先輩から学んだ。大学2年生の冬のことだった。


3. 誰かのためにが自分のために

そこから僕はプレー以外でチームに貢献するにはどうすればいいか考えるようになった。まず手始めにチームの中でいじられキャラだった僕は練習中、声出しや明るい雰囲気づくりを心がけた。3年時には立場を生かし、後輩と先輩のお互いの意見をチームにすり合わせるパイプ役を買って出た。

4年生になり、Bチームのキャプテンになると、行動している理由のほぼ全てはBチームのためであると言っても過言でなかった。新入生に馴染んでもらうために毎朝、異常に明るい挨おはようを言ったり、キャプテンが行う最初と最後の挨拶で短い時間でどれだけみんなの心を揺さぶれる事が言えるだろうと思いながら内容を考えていた。

チームメイトや同期も熱い奴が多かったおかげもあり、毎日が充実していたし自分自身を大きく成長できたと感じた一年だった。

意識して行動するようになってから不思議なことにチームのための行動が、自然と自分のためになっていることに気が付いた。例えば、

チームの士気が低い時「気合入れてやろうよ!」と喝を入れる

言った手前、まずは自分自身がプレーで表現しないといけないと思う

集中して練習に取り組んだ結果、自分の評価が上がる

「誰かのためにが回り回って自分のために」と言う経験をサッカー人生の最後の最後に実感する事ができた。


4. まとめ

始めのnoteでも述べたが、16年間のサッカー経験を通してたくさんの喜怒哀楽を味わうことが出来た。割合でいうと喜(1割)怒(1割)哀(5割)楽(3割)くらいだろうか。決して順風満帆なサッカー人生ではなかったけれども、それでもこの16年間は今の自分を作ってくれた大切な時間だった。
サッカーを通して学んだたくさんのことを今のブラサカでの活動や仕事に還元できるように頑張りたい。

長々とダラダラ綴ってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。今、自分が活動しているブラインドサッカーチーム「ブエンカンビオ横浜」のHPのリンクを貼らせていただきます。

http://buencambioyokohama.com/

少しでもブラサカに興味を持ってくださった方は覗いてみてください!このような状況ですが、練習見学、体験も大歓迎です!よろしくお願いします!!

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