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英国アカデミー賞を受けて

みなさんこんばんは。今回は先ほど発表された英国アカデミー賞について雑感を書いていこうと思います。
BAFTA前に書いたノミネーション予想はこちら↓


作品賞
『ドント・ルック・アップ』が入ってきたのは意外でした。業界内での支持が厚いというのがここで証明された形になった感じですかね。
監督賞
ここはかなり独自路線でしょう。英語作品で入ったのが『アフター・ラヴ』アリーム・カーン、『リコリス・ピザ』ポール・トーマス・アンダーソン、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ジェーン・カンピオンで半分だけ、あとは外国語映画の監督となりました。
『チタン』ジュリア・デュクルノー、『Happening』オドレイ・ディワン、そして我らが『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介!
『ベルファスト』ケネス・ブラナー、『DUNE』ドゥニ・ヴィルヌーヴ、『ウエスト・サイド・ストーリー』スティーブン・スピルバーグを押しのけての候補入りは快挙でしょう。
オスカーでもブラナーを弾いて候補入りする可能性が開けてきた気がします。
主演男優賞
ここもなかなか独自路線ですが、これでカンバーバッチとウィル・スミスの一騎打ち感は増したかなという印象です。レオが入ってくるとは思っていなかったので、予想以上に『ドント・ルック・アップ』は支持を集めていて、作品賞候補は盤石と言えるのではないでしょうか。
主演女優賞
ここですよね問題は。やはりというべきかクリステンが落選。英国王室の話なのにここでノミネートされなかったらもうダメな気がします。とはいえ他の有力候補(ジェシカ・チャステイン、ニコール・キッドマン、オリヴィア・コールマン)も同様に落ちていますが、クリステンの落選とはまた違う意味な気がします。これを見て「あ、本当にクリステンはオスカーノミネートさせないつもりなんだ」と思いました。
クリステンが落選するとすればレディー・ガガの受賞の可能性が増してきたなと思います。
助演男優賞
コッツァー、マクフィーの二大候補は問題なく候補入り。この二人の一騎打ちでしょう。
助演女優賞
キルスティン・ダンストが落ちましたが、まあそれは英国女優ジェシー・バックリーに押し出されたと見るのが妥当でしょう。その他は有力コンテンダーが勢揃い。あとは結果によるでしょう。
脚本&脚色賞
まーなんといっても『ドライブ・マイ・カー』が候補入り!監督だけなら『チタン』と同じく独自路線の産物と言いたいところですが、脚色賞も入ってきているとなると相当支持を集めているのではないでしょうか?本線でも候補入りする可能性が高まったと言えるでしょう。
外国語映画賞
『ドライブ・マイ・カー』『The Hand of God』『The Worst Person in the World』が順当に候補入り。『A Hero』が漏れたのが意外でしょうか。個人的な印象として『The Hand of God』より『A Hero』の方が強力な気がしていたのですが逆っぽいですね。
その他
嬉しかったのは英国作品賞に『Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~』が入ったことです。他の部門ではノミネートされていませんが、本当に大好きな作品なので嬉しい。
最多11ノミネーションは『DUNE』、次いで8ノミネーションの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、6ノミネーションの『ベルファスト』と続きます。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の5ノミネーションは意外ですが、英国アカデミー賞なので当然と言えば当然。
『スペンサー』は完全シャットアウトです。衣装や作曲も有力視されていましたがダメでした。残念ですがオスカーでも完全シャットアウトになる可能性が高いでしょうね。
演技4賞に関しては助演女優賞以外はあまりあてにならない感じですね。とはいえ受賞者は絞られた感はありますが。主演男優賞はカンバーバッチvsウィル・スミス、主演女優賞はレディー・ガガ、助演男優賞はマクフィーvsコッツァーという印象。
編集賞で『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が落選しており、ちょっと不安要素ではあります。以外と作品賞筆頭は監督、脚本、編集コンプリートの『リコリス・ピザ』なのか?と思ったりしています。

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