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これだけは知っておけ促通反復療法(上肢編)

肩の屈曲

遠位部は手関節部、近位部は上腕骨中央に母指を置く。

インピンジメントを防ぐために前腕回外位、肩外旋位とする。

三角筋前部線維をタッピングしながら肩屈曲自動運動を促す。

屈曲運動が止まったら他動で開始肢位まで戻す。

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肘の屈曲

肩屈曲30°、肘伸展位で保持。

前腕回内と肘伸展を素早く行い、上腕二頭筋を伸張し緊張を高めた後、前腕の回外と肘の屈曲をしてもらう。

運動が開始されたら上腕二頭筋を圧迫刺激(つまむ)する。

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肘伸展

肩屈曲30°、肘屈曲120°で保持。

前腕の回外と肘屈曲を素早く行い、上腕三頭筋を伸張し緊張を高めた後、前腕の回内と肘の伸展をしてもらう。

運動が開始されたら上腕二頭筋を圧迫刺激(こする)する。

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前腕の回外

肘屈曲90°で保持。

前腕の回内を素早く行い、回外筋を伸張し緊張を高めた後、前腕の回外をしてもらう。

運動が開始されたら腕橈骨筋、回外筋付近を圧迫刺激(こする)をする。

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前腕の回内

肘屈曲90°で保持。

手関節橈側に圧迫刺激(タッピング)を加え、反射を誘発させた後、前腕の回内をしてもらう。

運動が開始されたら腕橈骨筋、円回内筋付近を圧迫刺激(こする)をする。

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母指の伸展・外転

患者の中指から小指を挟んで手関節掌屈位、手指伸展0°とする。

母指伸展位から素早く屈曲した後、中手骨遠位部を内転方向へ押す。

患者の運動意図と伸張反射による伸展運動に合わせて、伸展運動を促す。

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示指の伸展

患者の中指から小指を挟んで手関節掌屈位、手指伸展0°とする。

示指を素早く屈曲させた後、MP関節を屈曲させる。

患者の運動意図と伸張反射による伸展運動に合わせて、伸展運動を促す。

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参考文献 脳卒中患者の上肢に対する促通反復療法(川平法)の効果と経過 和田義行 PTジャーナル第53巻 2019




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