変形性関節症治療 基礎編!
変形性股関節症
Q.股関節症の進行を早める因子は?
A.筋力低下による股関節周囲の機能不全が最多。
それにより関節(骨頭)の安定性と荷重機構を損ない、関節軟骨への負担が増大してしまう。
対策.
hip maker(股関節安定筋)と言われる、梨状筋、外閉鎖筋、中殿筋、小殿筋を鍛える。
Q.間違った外転運動は?
A.骨盤の回旋を伴う外転、股関節屈曲位での外転(TFL依存)
対策.
股関節伸展位での純粋な外転運動を行う。
股関節症の患者は膝にも罹患している場合が多いため、膝に内外反ストレスがかからないように、抵抗は大腿遠位にかける。
豆知識.
外転筋の筋長が60%以下になると張力低下が起こり、跛行の原因になるとされている。
股関節に内転筋にも、「骨頭の求心性を高め、関節を安定させる作用」がある。
しかし臼蓋形成不全や脱臼方向への作用には注意する。
内転は外転位からの内転運動が理想的。
変形性膝関節症
Q.なぜ大腿四頭筋ばかり鍛えるの?
A.筋収縮により生じる関節圧迫力が関節軟骨の強度と弾力性を増加させ、軟骨への栄養・血流増加に繋がり、疼痛と腫脹の軽減、軟骨退化の防止が図れるから。
Q.周径は何のために?
A.膝蓋骨上縁から
0cm 関節水腫の有無
5cm 内側広筋の状態
10cm 外側広筋の状態
15cm 大腿後面を含めた全体
を評価している!
参考文献 整形外科ビジュアルブック 「関節症の適切な評価とリハビリ手段」
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