認知症に対する理学療法
バリデーション療法
アメリカ発の認知症ケア技術。
嘘をついたりごまかしたりせず、「傾聴」と「共感」を基本にコミュニケーションを行うこと。
認知症の人が大声を出したり、徘徊したりすることにもすべて意味がある行動として捉える。
現実見当識訓練(reality orientation:RO)
個人情報に関する質問に始まり、今いる場所や日付などの質問を繰り返し、また日常生活で当たり前に行ってきた動作を通じ、対人関係・社会性を取り戻すことや、残存機能に働きかける。
回想法
過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神を安定させることが期待できる。
認知症は記憶障害が進んでいても、古い記憶は比較的最後まで残っていることが多く、この特徴を生かした方法。
音楽療法
音楽を聴いたり(受動的音楽療法)、歌ったり(能動的音楽療法)することで脳の血流促進を図る。
過去に親しんだ音楽を聴くことで当時を思い出し、記憶力が改善された事例も報告されている。
認知リハビリ
運動+認知訓練(二重課題):計算、言語、歩行速度の向上
漸増筋肉抵抗運動
⇒後部帯状回の灰白質増大、全般性認知改善
コンピューター認知訓練
⇒海馬と上前頭皮質の機能的結合の増強によって記憶低下を減少
認知症とリハビリテーション 園田悠馬
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