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長下肢装具を使う意味って?

目的の一つとして、足関節と膝関節の自由度を制限することによりコントロールする関節の数を減らし、練習の難易度を調整することである。

つまりターゲットは股関節のコントロールです。

LRで床反力が股関節の前方を通り、股関節伸展モーメントがはたらくことは、短下肢装具に移行した際に膝折れを生じさせないための重要な要素である。

健常者の歩行は、LRにはたらく股関節伸展モーメントは、大腿を後方に引っ張り膝関節を伸展させる作用をもちます。


ここで長下肢装具のデメリット

膝伸展位保持を自らの筋活動ではなく、長下肢装具に依存しやすく、これが繰り返し行われると、LRで股関節伸展筋を働かせることが学習されにくいことがあります。

つまり

①長下肢装具使用中、LRで股関節屈曲モーメントが生じてしまう

②短下肢装具へ移行後、LRではなく、MStで股関節伸展モーメントが大きくなってしまい、円滑な重心の前方移動ができなくなってしまう。

場合があります。

参考文献 片麻痺者の歩行分析に基づく、長下肢装具を用いた歩行練習の一考察 溝部朋文 他 日本義肢装具学会誌 2017

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