Netflix『THE DAYS』

Netflixオリジナルドラマ
「THE DAYS」全８話

Netflixシリーズ「THE DAYS」は、入念なリサーチによって、福島第一原発事故を克明に描いた事実に基づく物語。製作陣は徹底的にリアリティを追求し、安易な英雄譚や美談に仕立てることを避け、3つの視点による重層的なドラマによって、驚くべき真実をあぶり出していく。(引用:THE DAYS公式HP)

6/1にNetflixにて配信された、
『THE DAYS』
公開前から、少し気になっていて、
先日、一話だけ観てみようと何気なく見始めたこの作品。
気づいたら一気見していた。

当時のことはもちろんのこと、
製作陣、キャスト、沢山の方の想いが込められた作品だということが伝わってきた。

東日本大震災から、
12年が経った今、この作品に出会って、
改めて、その恐ろしさ、現地で何が起こっていたのか、報道されない、知る由もしないことを垣間見ることができた。

自分たちが住む、同じ日本で、
命を賭けて、
暴走する原発に立ち向かっていた人がいた。
そして、今現在も続く廃炉作業をしている人が
この日本にいるということを知れてよかった。
こうやって今普通に日本という国に住めていることが普通ではないんだと。

当時は、まだ関西にいて、
ニュースでその状況を見ていた。
あの光景は今でも忘れることはない。

大学生の頃、気仙沼まで復興作業に行き、
目にした光景が鮮明に思い出された。
猛暑の中、溝の泥出し作業。
何時間も何日もかけて、
少しずつ見えてくる元あった光景。
変わるものと、変わらないもの。

その復興作業は、今も続いている。
そのことを忘れてはならないと、
この出来事、立ち向かった人々がいたこと、
絶対に忘れてはいけないし、
次の世代に伝えていかないといけないと
改めて感じさせられた。

当時あの場所にいた方々の心情などは、
考えても辿り着くことのできないものだとは思うが、
こうやって作品を通してでも、
感じる意味はあると思う。

この作品は、
その一つとして、とても重要な役割を果たし、
あの災害を後世に伝えていくものとして、
多くの人に観てもらいたいなと心から思った。

そして、今こうやって
普通に生きていることが、
ただの奇跡ではなく、
誰かのおかげで起こった奇跡なんだと。
心に留めながらこれからも生きていこうと思う。