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それだけで

指の一本が
あなたに触れたとき
わたしはまるで
散りゆく桜の花びらのようだと感じた

かなしみはどうして
咲き誇るのだろう
よろこびはどうして
地に還るのだろう

夢に囚われた時代にあって
されどこころに宿る
解放への灯

あなたの温もり
指の一本
それだけで

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