コロナ禍の今、家の中が片付かなくて困っている人は、まず問題点を切り分けよう。
こんにちは、ヨシカワです。片付けの仕事をしています。
コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、自宅を見直す人が増えています。メルカリやヤフオクへの不要品の出品や、分別ごみや粗大ごみなども増えているとか。
この間も、あるメディアの担当さんと仕事したときにも、「以前に比べて、家族の在宅時間が長くなったり、買い物もまとめ買いすることで、読者の方で片付かなくて悩んでいる人、増えているんですよね……」とおっしゃっていました。
この時期、片付かなくて悩んでいる人に向けてまずお伝えしたいのは、問題点を切り分けること。
そこで、かんたんなフローチャートを書いてみました。
以前からその問題が起こっていたならとにかくやる
まず、そもそもその問題は本当にコロナウイルスの影響なのかを考えてみます。
もし、以前からその問題が存在していたなら、それはコロナウイルスによる外出自粛などが直接の原因ではありません。
今までは忙しくてできなかったり、(忙しくなくても)みて見ぬふりしていて先送りしていたことがたまりにたまって、一気に浮き彫りになった状態です。
これ、夏休みの宿題と一緒で、まずはその問題を解消するための行動をとにかくやるしかないです。
暮らしが変わったことで起こった問題なら、それをどうしたいかを考える
以前から起こってたわけじゃなくて、暮らしが変わったことで起こった問題の場合は、どうしたいのかによって対策も変わります。
今のイレギュラーな状態をなんとかしのぎたいのか、それともこれをきっかけに非常時のことも踏まえて見直したいのか。
今の状態を何とかしたいなら、ふだんうまくいってるところをいじるのはあまりおすすめしません。通常モードの片付けと緊急モードの片付けでは目指す目的が違うからです。
とにかく今を何とかしたいなら、そのことだけにフォーカスする
イレギュラーな状態のときに起こった問題を解決しようとして、ふだんうまくいっているところまで変えてしまうと、今度はふだんの状態に戻ったときに不具合が起こるかもしれません。
ちょっと話がそれますが、うちの近所の小学校では毎年夏になると地域のお祭りが開催されます。小学校には自転車を止める場所がないので、徒歩で来る人だけならいいのですが、自転車で来る人も(たぶん)います。
そうすると出てくるのが路駐の問題。その辺に自転車を置かれると近隣の人の迷惑になります。それを防ぐために、お祭りの日は近くの公園が臨時駐輪場になります。その日だけ公園が使いにくくはなりますが、影響は限定的です。ふだんにはほとんど影響ありません。
今、このイレギュラーな状態をとにかくなんとかしたいなら、ふだんの仕組みはいじらずに、「いまだけ」「ここだけ」など時間や場所を限定して対策を考えます。
これをきっかけに非常時対策を見直したいなら全体にフォーカスする
公園の臨時駐輪場の例では、1年に一度の「臨時」という考え方でした。
これが、もし毎週小学校で何らかのイベントが開催されるとしたらどうでしょうか。その都度公園を臨時駐輪場にするのも一案ですが、いままでふつうに公園を利用していた人が遊べなくなる等、不便になってしまいます。公園利用者の不便の上に成り立つ案なので、もっと俯瞰して別案を考えるのがよさそうです。
外出自粛中の片付け問題も同様で、この外出自粛期間で「非常時の対策が甘かったかも……」と思うなら、そこだけにフォーカスせずふだんの仕組みを含めての全体の見直しをします。
まずは問題点の入り口を切り分けて、行先を確認する
問題を解決するには、背景や現状の整理から入ります。現状が違えば取る対策も変わります。課題が変わっても取る対策は違います。
「片付かない」現状を、ちょっと引いて客観的に見直してみてください。切り分け大事!ですよ。
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