架空の歌

揺れる視界の片隅で
君の輪郭を見た
瞬間 鉄橋から飛び降りた
夕暮れに誘われ懐かしく

夏の終わりの涼しさに
我を忘れて片思い
錆びついた花の色合いが
俺の肺を灼きつける

あの娘の言葉は覚えてない
あの娘の笑顔は消えない

風景に斬られて秋の色
髪飾りの残る部屋の中
錆びついた花の色合いが
俺の肺を灼きつける

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