真夜中の果実酒
最近、母が自家製の果実酒づくりにハマっている。
柚子、金柑、グリーンカルダモン、シナモン、ローズマリー、畑で育てた黄金しょうが、その他もろもろのスパイスを梅酒用の日本酒に漬け込んだもの。(アルコール度数が20度以下のお酒を使って作ることは酒税法で禁止されている)
それを作っては、からだに良いから寝る前に飲めとしつこく言ってくるので、仕事を終えてから、深夜にチビチビといただいている。
はじめ、疑り深いわたしは甘ったるいだけのお酒じゃないのかと、なかなか手を伸ばさなかった。
しかし、しぶしぶ飲んでみたら
それが、意外とおいしいのだった。
スッキリとした柚子の香りが口の中に広がる。
金柑の甘みとグリーンカルダモンの清涼感がじんわりと五臓六腑に染みわたる。
ローズマリーやシナモンのスパイスが良いアクセントとなって溶け込んでいる。
底冷えするような寒い夜には、もってこいなお酒。
すっかり気に入ってほぼ毎晩飲んでいる。
こたつに入り、ぽっちゃりした愛猫を抱えて、真夜中にテレビで放送されているストーリーがよく分からない洋画をぼーっと眺めながら。
そうすると、冷えきったからだが不思議と芯からあたたまるのである。
レシピはいたって簡単で、好きな日本酒かウイスキーを買って来て、そこにお気に入りのスパイスと果物を入れて、ちょっと漬け込むだけだ。
それだけで、お腹から手先までぽかぽかとあたたまるお酒ができる。
今度は自分でも作ってみようと思う。
だまされたと思って皆さんにもぜひ作ってみてほしい。
素敵なオリジナルの果実酒を。
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