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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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#移住

地域をアーカイブするということ ー「くらしてん」陸前高田ページのリリースによせてー

こんにちは。メディア「くらしてん」を主宰している加藤です。 この度、「くらしてん」のサイトに「地域ページ」が加わります。これから様々な地域のページをリリースしていく予定ですが、まずは「地域ページ」の第一弾として、陸前高田のページをリリースします。 このnoteでは、 ①地域ページをつくることになったきっかけ ②地域ページの構成 ③今後の展望 について、書きたいと思います。 ①地域ページをつくることになったきっかけ2018年にスタートしたメディア「くらしてん」。これまで5

日常において「非日常」があることの大切さ/くらしてんラジオvol.16

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、雑談回「よなよなふうふ話」の続きです。 依存という話から、日常で何を「非日常」とするか、という話に。 都会に住んでいると地方に行った時の自然体験はとても非日常的でリフレッシュできるけれど、自然自体が日常だったら、おそらくそんな感覚はないのでは…と思うotto氏。自然はさしおいて、パチンコとかお酒を飲んで、日常のストレスを発散しまう…なんとなくそれは依存の道に入る気もします。 移住をしても、ずっと地元にい

「くらしてん」リニューアル③デザインで表現した”くらしてん”感

先日「くらしてん」のサイトをリニューアルした。その思いを伝える3回目。最後は「デザインで表現された”くらしてん”感とは?そして、今後の展望」。 "「言葉」と「記録」"というコンセプトデザイナー探しは難航した。というのも、私たちの活動は個人的なもので予算も限られているし、こういったプロジェクトに参画してくれるデザイナーの探し方がそもそもわからなかったのだ。そういったなかで、知り合いを頼って薦めて頂いたのが、grams design officeの山内さんだった。岩手の盛岡を拠

「くらしてん」リニューアル②形にしたかった3つの要素

先日「くらしてん」のサイトをリニューアルした。その思いなどお伝えする2回目。今回は「私たちが形にしたかった要素とは?」の話。 "「くらしてん」という体験"を構成する3つの要素リニューアルをすることが決まると、メンバー内での本格的なミーティングへと入っていった。 というのも、外部のデザイナーにお願いするにしても、何をどうお願いしたら良いのかを、まずは私たちで話し合う必要があったのだ。 そこで、最初にぶつかった難問は、私たちが提供したいと感じている、"「くらしてん」という体験

「くらしてん」リニューアル① リニューアルに至るまで

2018年に私たち夫婦を中心として、数人のメンバーでスタートしたメディア「くらしてん」。これまで30人を超える人たちの暮らしを記録してきた。 この活動は、企業や団体が運営しているわけでもなく、あくまで私たちの個人的な活動であるのだけれど、それにもかかわらず、これまで途切れることなくたくさんの暮らしを紹介できてこれたのは、振り返るとよくやってきたなと思うと同時に、協力してくれた方々には感謝しかない。 「くらしてん」が4年目を迎えた今年は、私たち夫婦のライフステージが大きく変化

”くらしてみたあとに座談会” kurashi030 旭川キクチさんの記事で考える”子育て移住の気持ち”

くらしてんメンバーのkatoyomeです。 先月の8月、旭川のキクチさんの記事を公開しました。 キクチさんが東京からUターンした決め手は、子育ての環境にありました。 くらしてんでは、これまでのいろんな方のくらしを取り上げてきましたが、移住を考えるきっかけは年代によってかなり違うことがわかります。 20代であれば、都会で培ったスキルで地方に何かを仕掛けたいという人や、 大学進学を機に東京出てきたけれど、やはり都会は自分に合わないと感じる人など、 自分自身とくらす場所との関係か

"くらしてみたあとに" タカハシさん/北海道旭川

自分らしく心を休められる場所 その人には、その人らしくいられる場所というのがある。 働く場所、学ぶ場所、遊ぶ場所、・・・ みんなそれぞれ自分らしくいられる場所を選び、それらを繋げあわせながら、日々をくらしている。 最近、"自分らしく働ける場所"という言葉が、よく聞かれるようになった。 だけど、"自分らしく心を休められる場所"というのはどうだろうか。 とても大切でありながらも、おそらくあまり意識されていないだろうと思う。 * タカハシさんは、とても正直な人だ。 彼女がなぜい

"くらしてみたあとに" トクダさん/富山県朝日町

あたりまえの世界から漁師へkatoottoです。 今回は、富山県朝日町で、漁師をしているトクダさんのくらし。 トクダさんは、大手自動車メーカーのお膝元である豊田市で生まれ育ち、高校卒業後はなんの疑問もなく自動車関連会社に就職しました。 そこで、ストレスフルな日々を過ごした後、30歳を契機に漁師になることを決意して富山県朝日町に移住しました。 あたりまえのように企業に就職をした彼が、その後漁師になる経緯は、自分と重なる部分も多く、考えさせられるインタビューでした。 シンプ

"くらしてみたあとに" サカモトさん/富山県朝日町

katoottoです。今回は、神奈川と富山で二拠点生活をするサカモトさんのくらしです。 二つのくらしの振り幅サカモトさんは、大学の時に富山県朝日町のまちづくりに関わりはじめた。そして、そこで出会った町の人たちとのふれあいの中で、"この人たちと一緒に仕事をしたい"と思うようになり、 朝日町のまちづくりをしている会社に就職し、この町に関わり続けている。 つまり、好きな人と働くという選択をした。 言葉にすると至ってシンプルな動機ではあるものの、一般的な"就職活動"のイメージと

"くらしてみたあとに" ジョン・グアンチョルさん/東京都日野

katoyomeです。今回の記事は東京の日野在住のジョンさんのくらし。インタビューをするなかで、感じたことを書きたいと思います。 ジョンさんの活動はとても多岐にわたっている。 フォトスタジオの経営にカメラマン、大学院生、週に1回はボクシングで汗を流し、ときにはボランティアで海外にも行く。 これまでくらしてんに出ていただいた方々でも、ジョンさんと同じように様々な活動をしている方もいたのだが、ジョンさんの場合は動と静という感じで、外に発散していることと内側に吸収していることの両

"くらしてみたあとに" ハギワラさん/岩手県陸前高田

katoottoです。岩手県陸前高田でくらすハギワラさんにインタビューをしながら感じたことを書きたいと思います。 学童保育、焼きいも屋さん、スノーボードのインストラクター、猟師、・・・ 職業はなんですか? いつものインタビューと同じ質問をしたところ、それに対しての答えが、想定していたものを超えて多すぎる。 普通、副業をしているにしても、2つか3つなのだけど・・・ しかも、それぞれの職業がバラバラで、脈絡がなさそう・・・ よくわからないないまま、 そんなに色々やっていて

"くらしてん"、note公式はじめます。

こんにちは。 この度、くらしてん公式アカウントを作りました。 これまでは、メンバーのアカウントで、それぞれくらしてんにまつわることを記していましたが、これからここにまとめていければと思います。 * 下記のnoteは、"わたしたちがなぜ、くらしてんをはじめたのか"を記したものです。立ち上げ人のkatoottoがくらしてんを始めた経緯、くらしてんを通じて考えていきたいことなどをまとめています。 是非ご覧ください。

編集のあとで:農業のくらしの時間軸 kurashi027‐28

4月、5月と2か月連続で陸前高田のしょうが農家キクチさんのくらしを公開しました。くらしてんとしては初めて一人の人を連続掲載した記念すべき記事でした。そこから3か月。随分時間が経ってしまったけど、今回はその2回についてあとがきをまとめてみます。 農業のくらしの時間軸「季節を通して写真を撮っておきましょうか?」 連続掲載の始まりは、撮影をお願いした時にキクチさん自ら提案してくれた言葉だった。くらしについてヒアリングさせてもらった時に、農作業の1日だけではキクチさんのくらしを伝

kusashi026:住み慣れた町で心を整える/北海道旭川

くらしてんで新しい記事を公開しました。 今回は、地元旭川にUターンし、子どもから大人まで様々な人たちの場づくりをしているタカハシさんのくらしです。 東京の会社員生活に馴染めず、Uターンをしたタカハシさん。心の充電と自分のできることを見つめ直し、今では様々な人たちを繋げる場を作る活動をしています。 タカハシさんのように、東京や都会の生活が合わなかったという人も多いと思います。それが弱さみたいに捉えられることもあると思いますが、逆に強さなのではないかと思うところがありま