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手段の『目的化』

昨夜は久しぶりのノンアルコールデーでした。

6月は毎日飲んでいたので『今年やりたい10のこと』中、
⑤ 週1のノンアル日
の項目が、
⑤ 4⤵2
と大きく低下した成績表をもらったばかり……

反省して生活態度をカイゼンしたのか??

── いや、そうではありません。
その前夜、学生時代の友人と30年以上ぶりに会い、ふたりで大酒を呑み、翌日は二日酔いだったためです。
パトカーが救急車を呼んだ事件の原因について重要な証言を得ましたが、それはまた別の話。

さて、この2日間の飲酒量を平均すれば、例えば6月の1日当たり飲酒量をはるかに超えている。ひと晩で2日分どころか、3日分以上吞んでいる。
従って、『項目⑤ 週1のノンアル日』は達成したけれど、

── それで『マル👍』を付けていいのか?

という問題が生じます。
私の『今年やりたい10のこと』には特に『目的』に関する記述はないため、『マル👍』でいいじゃない、という結論になります。

けれどももし、『目的』として、
・健康のため、酒量を控える
などと掲げているならば、それを達成するための『手段』である『項目⑤ 週1のノンアル日』は達成しているとはいえ、
この、
『大酒⇒翌日二日酔い⇒ノンアル日』
『バツ😢』ということになるでしょう。

合理的であるはずの民間企業でも、この種の『手段の目的化』はしばしば出現します。

例えば、某企業の研究開発部隊では、各部署や業務項目に特許出願のノルマがあるそうです。
そこで、しばしば起こる状況が、
・費用がかかるばかりでメリットが少ない発明(もどき)に対しても起票して特許出願する。

本来の『目的』は、
・将来の収益を生む開発商品を競合から守るため、重要発明を特許化することにより知的財産として確保する。
であるはず。
でも、『ノルマ達成』という『手段』が『目的化』してしまっているわけですね。

健全な企業では時々『この(手段が半目的化している)システムでいいのか?』と議論になります。

さて、noteです。
noteは『毎日投稿』をホメてくれますよね。
おそらく、それとかなり関係が深いと想像しますが、必ず毎日投稿する人がいる。
「今日はお休みします」
と投稿する人もいますね。
成績表に『マル👍』を付けるシステムが有効に機能しているのでしょう。

このシステムの『目的』は何だろう?
運営側としては、『利用者数』とか『投稿数』が経営指標として重要なので、その数字を維持し増やすためでしょう。
それは企業活動として合理性があると思います。

── では、個々のnoterにとってはどうなのでしょうか?
それぞれ『note記事を書く目的』があるのでしょうね。まさに『それぞれ』異なるのでしょう。
でもおそらく ── 少なくとも当初は ── 『毎日投稿』は『目的』ではなかったのだろう、と想像します。

ホメられているうちに『手段が目的化』する。
── いや、私自身もそんな時期、ありました。

運営側の『毎日投稿おホメ』は一定の成果を収めていると思います。
そろそろ『量から質への転換』を考え、『毎週投稿おホメ』ぐらいからにしたらどうでしょうか?
── 困る人、いるかな?

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