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『紅白歌合戦』刷新本部より

『紅白歌合戦』はなんといっても長時間の生放送であり、ソフトもハードも仕掛けが大きく、スタッフは相当な緊張感の中で仕事を進めているのでしょうね。
元旦の夕刻に能登半島地震が起こった時、もしこれが1日前だったら、おそらく紅白生放送は中止されていたのだろう、と想像しました。いや、急遽録画に切り替え、後日放送、という形を取っていたかもしれませんね。

視聴率が右肩下がりの紅白を大胆に改革する案を、joshさんが提案されています:

もう『歌合戦』の時代じゃない、『フェス』にすべきだ、とのご意見には賛成!
審査員の採点も、紅組と白組の勝負ではなく、個別の曲に対して行うべし、というご意見にも大賛成!
したがって、男女半々に調整する必要もなし、と思います。

この『賛成!』に加え、私自身の案もコメントに書き始めたのですが、長くなってきたので、別途ここに記事化します。

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NHKの最大の課題が、時々番組の間に現れる、
『受信料へのご理解』
というヤツ。
私個人は『映像の世紀』はじめ好きな番組が多いのですが、NHKなんてほとんど見ないよ、なんて人にとっては腹立たしい限りでしょうね。
1年最後のビッグ・イベント『年末フェス』です。懸案の課題解決も意識したい。

まず、出場歌手の選定ですが、これはファン投票で決めましょう。
1票100円か200円でネット投票する仕組みにして、いわゆるプロの歌手でなくても、誰を『推し』てもいい。ひとりで何票入れてもいい。
「ええ? そんなだったら、大富豪が音痴の娘に大量に投票して、無理やり『年末フェス』に出場させるなんてことが起こり得るじゃないの!」

── いいじゃないですか、それも。

プロ野球オールスターのファン投票のように、いやそれ以上の頻度で『途中経過』を発表するといいかもしれません。
自分の『推し』が危ない、となるとファンクラブぐるみで巻き返しをはかる動きも出るでしょう。

さて、こうして出場歌手が決まり、『年末フェス』で全員がひととおり歌い終わった後は、いよいよ審査です。

これも、審査員が行うのではなく、視聴者がネット投票します。もちろん、有料です。そうですねえ。年末ジャンボと同じ1票300円か、ワンコイン500円にしましょうか。
こちらも、ひとりで何票入れても構いません。
これも、大富豪が出場枠に紛れ込んだ愛娘まなむすめに怒涛の投票をするかもしれません。

── まあ、それも、許してやってくださいな。政治家の裏金などと違って、きちんとルール通り投票しているんですから。
ただし、こちらは途中経過を出してはいけませんね。
一応審査なんだからやはり『一発投票』でないと。

さて、ファン投票の結果、1位2位3位が決まり、表彰されます。おっと、3位に食い込んだ、大富豪の素人娘サンが照れ笑いしていますね。まあ、これもご愛敬です。
── いいじゃないですか、お祭りなんだから。

この後が重要です。
最後に今年の『フェス』での投票収益が発表になります ── 出場歌手投票でいくら、審査投票でいくら、という具合に。
そして、その合計額がNHKの次年度予算にそのまま組み入れられ、次年度の受信料軽減額が決まります。
大富豪の娘可愛さによって、ファンクラブの強力な『推し』によって、全世帯の受信料がいくらか安くなるのです!

できれば、『年末フェス』の一番最後に、ざっくり計算して発表してしまうといいですね。
「この収益により、来年の受信料は、一世帯あたり**円安くなります!」
「わあーっ!」
という具合に ── これは盛り上がりますよ。

あ、言い忘れましたが、受信料を払っていない世帯の方は投票できません。『推し』を推したい方はぜひ、と支払い率も上がり、これも一般家庭の受信料低減につながるかもしれません。

「あまりに阿漕あこぎなやり方じゃないか!」

── そうでしょうか?

人気タレントに高い出演料を払い、かなりの高確率でウン億円が当たるかのように錯覚させるCMを流し続ける宝くじビジネスの方がよほど阿漕あこぎであり、逆進性が高い集金方法だ、と思います。
大富豪は宝くじを買うためにただの百円すら払うことはありませんが、『推し』のためにはお金を出すでしょう。
いや、国会議員のパーティー券を買ってきた(買わされてきた)人たちが、それをやめ、そのお金を『推し』投票に回す社会の方が、はるかに健全だと思います。

自分の息子に選挙区の地盤・看板・カバンを引き継がせて国会議員に仕立て上げる政治家オヤジよりも、音痴の娘を推しに推して『年末フェス』に出場させる成金オヤジの方が、はるかに健全で、誰にも(は言い過ぎとしても)迷惑をかけない。

どうでしょう、この案?
『投げ銭』に慣れないこの国では……破綻する…かな?

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